特集

ONE世界タイトル戦サブミッション集

2020年4月11日

地球上で最も優れたサブミッションのスペシャリストたちが、ONEチャンピオンシップで念願の世界タイトルを賭けて争い、ここぞというタイミングで恐るべきサブミッションの技を見せつけてきた。

アジアの様々な都市で、会場に詰めかけた観客を前に、彼らはキャンバスで相手を従え、確実に仕留める力を披露し、ベルトを獲得してきたのだ。

これは簡単なことではない。特にONEの大会で、強豪を相手にした戦いではなおさらだ。高いレベルのスキル、忍耐力、落ち着きが求められる。これらは、真の世界チャンピオンに必要なたくさんの要素のうちの3つに過ぎない。

ここで各階級ごとに、ONEチャンピオンシップ史上最高のサブミッション勝ちを紹介する。

ONEライトヘビー級世界タイトル戦

ホジャー・グレイシー(ブラジル)は、史上最も活躍したブラジリアン柔術家の1人だ。2016年5月に開かれた「ONE:ASCENT TO POWER」での、ONEライトヘビー級世界タイトル戦では、その驚異的なスキルを見せつけた。

第1ラウンド開始1分になろうという時、グレイシーは当時無敗を誇った ミカル・パスタルナック(ポーランド)を引っ掛けてキャンバスに寝かせるとすぐさま、トレードマークのポジション、フルマウントに移った。パスタルナックが脱出しようと背を向けると、グレイシーは好機と見る。

左腕をパスタルナックの頭に滑り込ませ、頭と腕を固める。そこから、グレイシーはサイドコントロールのポジションに移り肩固めを決めると、押し潰すかのように締め上げ、すぐさま相手の意識を奪ったのだった。

グレイシーは第1ラウンドで大会のハイライトになるようなフィニッシュを獲得するとともに、ONEライトヘビー級初代世界王者に輝いたのだった。

ONEウェルター級世界タイトル戦

レスリングの元米国五輪代表ベン・ アスクレン(米国)は2017年5月にシンガポールで開かれた「ONE:DYNASTY OF HEROES」でのONEウェルター級世界タイトル防衛戦で、試合開始早々からグラップリング(組み技)の卓越した技を披露したのだった。

第1ラウンド序盤、アスクレンは当時無敗のマレーシアの旋風アギラン・ターニをキャンバスに倒すと、息を呑むようなレスリングのゲームに取りかかった。

ターニはスクランブルから立ち上がり、体勢を立て直そうとするが、アスクレンはすぐにマットに戻し、ターニの右わきの下に頭を入れて着地する。

アスクレンは右腕をターニの頭の下に通すと、両手を組んで強く絞め挙げる。さらにターニーのハーフガードを素早く切り、サイドコントロールに向けて角度を付けると、肩固めを決めたのだった。

ONEライト級世界タイトル戦

格闘技のアイコン同士の戦いとなった、2019年3月の「ONE:A NEW ERA 新時代」。青木真也は当時のONEライト級世界王者エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)に挑戦した。

メインイベントとして行われたこの対決は、2年半ぶりの再戦であり、青木はホームの観衆の前でリベンジを果たそうと燃えていた。

第1ラウンド中盤、青木はフォラヤンをマットに倒す。ここでフォラヤンは手を伸ばし、密着していた青木の顔を引き離そうとするというミスを犯す。青木はすぐさま腕の下にヒジを通して肩固めの形に入る。

青木が足を使って重心を下げ、圧力をかけて締め上げると、フォラヤンは意識を失う。こうして青木はONEライト級のベルトを取り戻したのだった。

ONEフェザー級世界タイトル戦

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Posted by ONE Championship on Friday, January 19, 2018

2016年11月にシンガポールで開かれた「ONE:DEFENDING HONOR」のONEフェザー級世界タイトル戦。モンゴルの英雄ナラントンガラグ・ジャダンバは2連勝を挙げて挑戦権を掴み、世界王者マラット・ガフロフ(ロシア)に挑んだ。両者の対戦は1年前の初対戦以来だった。

ジャダンバは第1ラウンド、打撃の応酬では落ち着いているように見えた。だがガフロフはグラウンドでの勝負に持ち込もうとスリップさせる。

ジャダンバは必死に逃れ、何度も攻撃をかわそうとしたが、ガフロフがマウントポジションからグラウンドパンチを浴びせるとたまらず背中を見せる。それはもう、終わりの始まりだった。

ガフロフは右腕を首の下に滑らせると、両手をしっかり組んで締め上げ、新記録となる6回連続のリアネイキッドチョークで勝利を挙げたのだった。

ONEバンタム級世界タイトル戦

"The Flash" lights up Macao with a stunning finish.

Posted by ONE Championship on Wednesday, December 13, 2017

ONEバンタム級世界王者ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)は、2017年8月の「ONE:KINGS & CONQUERORS」で、アンドリュー・リオン(米国)を2分かからずに倒して、バンタム級王者としての貫禄を示したのだった。

フェルナンデスはリオンをサークルウォールに押し付けると、強烈なヒザ蹴りをボディに放つ。さらにパンチで追い討ちをかけるが、リオンは何とか持ちこたえる。

そこからフェルナンデスは別の攻め方を見付ける。すばやくリアネイキッドチョークを決めて、試合開始わずか107秒でギブアップを引き出し、ベルト防衛に成功したのだった。

ONEフライ級世界タイトル戦

アドリアーノ・モラエス(ブラジル)はフライ級で最も圧倒的な強さを誇る存在だった。実際モラエスは、ONEフライ級世界タイトル戦で6勝を挙げている。

そのうちの1つが、2017年11月の「ONE:LEGENDS OF THE WORLD」で、当時無敵だったフィリピンの天才ダニー・キンガッドにサブミッション勝ちした試合だ。  

試合は探り合いが一段落すると、王者モラエスはローキックへのカウンターからキンガッドをキャンバスに抑え込む。モラエスが優位なポジションを確保しかけたのを見て、キンガッドは逃げようと試みるが、モラエスは読んでいた。

モラエスはすぐにキンガッドの後ろにまわると、きつく締めたボディトライアングルからリアネイキッドチョークを決め、キンガッドに初めて土をつけると共に、ベルトを守ったのだった。

ONEストロー級世界タイトル戦

2019年11月、ストロー級世界王者のジョシュア・パシオレネ・カタランは、フィリピン・マニラで開かれたONE:MASTERS OF FATE」で、フィリピン勢対決での母国のファンを沸かせた。

パシオは第2ラウンド序盤、カタランのテイクダウンを封じると、そのままカタランをひっくり返しトップポジションを取る。そしてなんとかカタランのハーフガードから足をほどき、サイドコントロールに移った。

パシオはカタランの脇の下に頭を埋めると、マウントポジションに移り、頭と腕を固める。望み通りの肩固めの形を決めると、サイドコントロールに降りて、カタランがギブアップするまで締め上げたのだった

ONE女子アトム級世界タイトル戦

ONE女子アトム級世界王者アンジェラ・リー(シンガポール)は2017年5月の「ONE:DYNASTY OF HEROES」で、挑戦者イステラ・ヌネス(ブラジル)をチョークで締め上げ、また1つサブミッション勝ちの勲章を増やした。

ヌネスは第2ラウンド、ムエタイの技を駆使してリーを近づけないようにするが、リーはキックを掴んでNunesを引きずり倒す。

ヌネスは這い上がろうとするが、リーはフロントヘッドロックに掛かり、アナコンダチョークのポジションを決める。そのまま立ち上がったヌネスは、さらに引きずり倒そうとするリーに必死の抵抗を見せるが、足を引っ掛けられてマットに倒れこむ。

リーはすぐにチョークで攻撃できる、極めて有利な体勢にあった。ヌネスはかわそうと全力を尽くしたが、リーは圧力をかけ続け、とうとうヌネスも白旗を挙げざるを得なかった。

この勝利をさらに印象的なものにしたのは、リーが試合から1週間後に肺炎と診断されたという事実だ。いずれにせよ、リーは勝利を挙げ、リングネームの通り”Unstoppable”だということを証明した。

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