【10/13大会】アウンラ・ンサン対ブランドン・ベラ、勝負を握る4つの鍵

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アウンラ・ンサンブランドン・ベラの対戦は、史上最大の格闘技大会にふさわしいメインカードだ。

10月13日(日)、2人の世界王者は「ONE: CENTURY PART II」の最後を飾る試合でONEライトヘビー級世界タイトルをかけてぶつかり合う。

両者ともトップレベルのフィニッシャーで、2人合わせて40勝のうち、34試合がフィニッシュで勝利を収めている。一撃で試合があっという間に終わる可能性もあるということだが、それはつまり、それぞれが相手の最大の武器の獲物とならないように、注意深くフィニッシュの機会を狙わなくてはいけないということも意味する。

東京・両国国技館での戦いで、アウンラ・ンサンとベラがどのように勝利を目指せるかを考察してみた。

#1 強力な右パンチ

アウンラ・ンサンの右パンチは試合を優位に進めるうえでの重要な要因となっている。最近では、モハメド・カラキ戦と長谷川賢戦で右パンチでのフィニッシュを決めた。だが、他の対戦相手たちもそのパワーを感じている。

右からの打撃は様々な形で繰り出されるが、特に強力なのはカウンターだ。ベラは大きく弧を描く左フックを得意としている。アウンラ・ンサンにとっては、素早く内側に踏み込みクロスパンチを決めるか、稲妻のようなアッパーカットを叩き込む絶好のチャンスとなるかもしれない。

ONEミドル級とライトヘビー級世界王者のアウンラ・ンサンだが、対するブランドン・ベラはこれまでヘビー級で戦ってきた選手だ。だが、アウンラ・ンサンの右手には、どの階級の選手でも一撃で倒せるだけのパワーがあるはずだ。

#2 精確なカウンター

テイクダウンを仕掛けようとする対戦相手にとって、ベラは恐ろしい脅威だ。ポール・チェンやマウロ・チリリはそれを身を持って知らされることとなった。

ベラは相手が攻め込んできた時にストライクをかわすのが得意だ。そして、どちらスタンスからでも激しいカウンターを繰り出せる。オーソドックスでは左フックを好んで使うが、サウスポーの場合は精確で破壊的な左ストレートを決める。

どちらも、成功は対戦相手の勢いにかかっている。ベラはアウンラ・ンサンの積極的な攻撃力を利用して、ONEライトヘビー級世界タイトルを勝ち取ることができるかもしれない。

#3 衰えないスタミナ

予定通り試合が第5ラウンドまで続いたとしても、アウンラ・ンサンはペースを保って戦い続ける自信があるに違いない。

現在34歳のアウンラ・ンサンは2017年以来の7試合中、3試合で第5ラウンドまで戦っている。2018年6月の「ONE:SPIRIT OF A WARRIOR」で長谷川相手の壮絶な試合では、そのスタミナを見せつけた。最終ラウンドまでハイペースで熾烈な戦いを続け、それでも最終的にKOで勝利を決めるエネルギーを残していたのだ。

対照的に、ベラは2014年のONE参戦以来、試合に出場したのは4戦でその試合時間の合計は8分35秒だ。

また、最後にベラが第3ラウンドまで戦ったのも6年以上前になる。つまり、試合が長引けば長引くほど、近年のそれぞれの経験から見るとアウンラ・ンサンの勝率が高くなるように思える。

#4 相手を削る強力キック

最近は活動が少ないが、ベラは経験豊かなアスリートだ。もし試合が第1ラウンドで終わらなかったとしても、ベラには恐ろしく強力なキックもある。敵のエネルギーを枯渇させるに十分なパワーがある。

オーソドックスの相手に対しては、ベラはスタンスを切り替え、インサイドとアウトサイドの激しいローキックを繰り出す。ボディーへの破壊的な左キックは素早く相手のエネルギーを奪う確実な方法だ。相手はすぐには影響を感じないかもしれないが、積み重なったダメージは時間が経つごとに重みを増してくる。

ONEヘビー級世界王者のベラにとって、キックはこの試合では必要不可欠な戦略となるかもしれない。これまでのONEでの試合では素早く対戦相手をノックアウトしてきた。だが、アウンラ・ンサンのような頑丈な相手を攻略するには、それなりの手順を踏まねばならないことを、ベラもわかっているだろう。

アウンラ・ンサンもボディーと足元の防御に気をとられれば頭への注意がおろそかになり、ベラの脳震盪を起こすような激しいパンチやハイキックをまともに食らう可能性がある。

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東京・両国国技館 | 10月13日 (日) 9時(朝の部)/17時(夜の部) | チケット好評発売中!!

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「ONE: CENTURY 世紀」は、さまざまな格闘技から28人の世界チャンピオンが参戦する、史上最大の世界選手権格闘技イベントだ。フルスケールの世界選手権格闘技イベント2大会が同日開催されるのも、史上初めてのことである。

複数の世界タイトル戦、世界グランプリチャンピオンシップ決勝戦3試合、そして世界チャンピオン同士の対決をふんだんに取りそろえ、ONEチャンピオンシップが東京の両国国技館で新地平を切り拓く。

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