“跳関十段”青木真也

元ONEライト級世界王者・青木真也は、アジア格闘技界を代表するサブミッションの名手であり、その名を世界に轟かせてきた存在だ。圧倒的なグラウンド技術を武器に、WAMMA、DREAM、修斗といった名立たる団体で王座を獲得。2012年にONE Championshipへ参戦してからも、アジアを象徴するグラップラーとして第一線で戦い続けている。

そのキャリアはまさに伝説的であり、これまでにエディ・アルバレス、エドゥアルド・フォラヤン、ジョン・リネカーといった世界的強豪を撃破。2013年4月にはONEライト級世界王座を手にし、通算1,316日間にわたってその座を守った。その後フォラヤンに敗れて王座を失ったものの、怒涛の4連続一本勝ちで再びベルトを奪還。ONEの日本大会で王座を取り戻したその瞬間は、彼のキャリアの象徴ともいえるシーンとなった。

王座陥落後も青木の挑戦は続いている。総合格闘技だけでなく、サブミッション・グラップリングにも積極的に挑み、常に進化を追い求めている。独特の間合いから繰り出されるタックル、そして一瞬で相手を極める関節技――その強さはいまもなお健在だ。

“ジャパニーズ・レジェンド”青木真也。彼の戦いは、これからも進化を続ける。