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【10/13大会】アンジェラ・リー対ション・ジンナン、勝負を握る4つの鍵

2019年10月9日

アンジェラ・リー(シンガポール)ション・ジンナン(中国)の最初の対戦を元に考えると、今回の「ONE:CENTURY 世紀」第1部のメインイベントとして行われる両者のリマッチは、見逃せないものになるだろう。

今年3月、今回と同じ東京・両国国技館で開かれた「ONE:A NEW ERA 新時代」で、ションとリーは初対戦した。ションは最終ラウンドでのTKO勝ちでリーの挑戦を退け、ONE女子ストロー級のベルトを守ったのだった。そして2人は再び、世界王者のベルトをかけて激突する。今回は女子アトム級のベルト。世界王者のリーが、ションの挑戦を受ける。

両者は既に、前回の対戦から貴重な教訓を学んでいるはずだ。10月13日(日)に勝利の拳を突き上げる者は、その教訓をよりうまく生かせた選手ということになる。

リーとションの試合で注目すべき戦術を考察してみた。

#1 ションのボディ

ションは前回対戦の最終第5ラウンド、体力を削り取るボディ攻撃を集中的に繰り出すことで、世界タイトルを守った。ションは間合いをうまく取り、リーより長いリーチを生かしてボディへの打撃を繰り返したのだった。

試合を通してジャブやサイドキックを出し続けたものの、最終ラウンドで効いたのは、肝臓にのめり込むボディへの左キックや右ストレートだった。リーが苦痛に顔を歪めている間に、ションが詰めの連打を浴びせ、レフェリーストップが入りTKO勝ちが決まった。

前回はボディへの打撃に活路を見出すのに、第5ラウンドまでかかった。今回は試合開始からボディを狙ってスタミナを削りにくるかもしれない。ションが勝てば、ONE史上初、女子部門での2階級制覇となる。

#2 リーのクリンチ

リーはションをグラウンドに倒したいだろうが、彼女は通常、外からテイクダウンをしかけることはない。打撃からクリンチに持ち込み、その途中で自分の形に持っていくのだ。

リーはこのやり方で、何度も成功してきた。右ストレートの後に飛び込んだり、右ローキックで相手をフェンスに押し戻すのが得意だ。

こうして距離を縮めることができたら、後はテイクダウンに持ち込むのはお手の物。胴を掴むボディロックから脚をかけて倒すことも上手いし、ヘッドロックで頭を抱えて引きずり倒すのも非常に効果的だ。

#3 ションの連打

ションはリーのプランを知っている。だからリーがクリンチを狙って飛び込もうとするたびに、撃退する準備は出来ている。

ションのパンチは強力だ。素早く力強いコンビネーションはリーを下がらせるのに十分だし、さらに次に仕掛けるのを躊躇させるかもしれない。

前回は右フックと左フックのコンビがうまく効いたし、それをきっかけに連打につながったこともあった。

そしてもちろん、ションのヘビーパンチは一瞬で試合を終わらせる威力もある。

#4 リーのサブミッション

リーはクリンチを狙う過程で打撃を食らうかもしれないが、彼女のリングネーム「アンストッパブル(止められない)」が示唆するように、自分のやり方を押し通すことができる。ションをキャンバスに引きずり倒してしまえば、リーは最高の仕事ができるだろう。

リーはブラジリアン柔術の黒帯でもある。前回の対戦では第4ラウンド、トライアングル・アームバー(腕ひしぎ三角固め)を極め、あと一歩で一本勝ちというところまでションを追い詰めた。だがションはなんとかしのいでゴングに助けられ、第5ラウンドでのTKO勝ちにつなげたのだった。同じような体勢になることがあれば、ほんの少しの違いが大きな違いを生むかもしれない。

リーのグラップリング(組み技)の引き出しは多い。今回は有利なポジションを取ってからチョークを仕掛けてくるかもしれない。いかにションとは言え、タフさだけで逃げ切ることはできないだろう。

 

東京・両国国技館 | 10月13日 (日) 9時(朝の部)/17時(夜の部) | チケット好評発売中!!
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「ONE: CENTURY 世紀」は、さまざまな格闘技から28人の世界チャンピオンが参戦する、史上最大の世界選手権格闘技イベントだ。フルスケールの世界選手権格闘技イベント2大会が同日開催されるのも、史上初めてのことである。
複数の世界タイトル戦、世界グランプリチャンピオンシップ決勝戦3試合、そして世界チャンピオン同士の対決をふんだんに取りそろえ、ONEチャンピオンシップが東京の両国国技館で新地平を切り拓く。