【11/16 ONE 173 日本大会】フライ級ムエタイ王座決定戦でロッタンとノンオーが激突!絶対王者リー、無敗ラスロフと因縁の再戦
ONEチャンピオンシップは11月16日に東京・有明アリーナにて「ONE 173」を開催。ONEフライ級ムエタイ世界王座決定戦のロッタン・ジットムアンノンvs.ノンオー・ハマなどのビッグカードが決定した。
元フライ級王者ロッタンと元バンタム級王者ノンオーは大注目のチャンピオン対決。ロッタンは2024年11月の試合で計量失敗によりフライ級ムエタイの王座を剥奪されたが、今年3月の「ONE 172」で因縁のライバル武尊と対戦。最高のコンディションで登場し、わずか80秒、強烈な左フックで武尊を倒し復活をアピールした。武尊戦の次は長年保持していた愛すべきベルトの奪還だ。
そのロッタンの前に立ちはだかるのは、7連続ONE世界タイトル防衛(うち5連続KO)を記録したビッグレジェンドのノンオー。バンタム級で長期政権を築いていたノンオーだったが、最近はフライ級に転向。直近の試合では「ONE Fight Night 31」でランキング4位のゴントーラニーとの雪辱戦で勝利を収めた。自身のレガシーに新たな1ページを加えようとするノンオーは、ONEの名誉ある2階級制覇王者の仲間入りを狙っている。
2階級制覇王リー、無敗ラスロフとの決着戦へ
2階級制覇王者のクリスチャン・リーと“無敗のデストロイヤー”アリベック・ラスロフとのONEライト級MMA世界王座を賭けた待望の再戦に臨む。このシンガポール系アメリカ人スーパースターは、史上最年少の男性MMA世界王者としてライト級とウェルター級両方の王座を獲得した。
しかし、2024年12月の「ONE Fight Night 26」でラスロフとの初戦は、偶発的なアイポークにより2ラウンドで戦いが中断され、ノーコンテストという遺恨を残す結末となった。リーはより大きな打撃を与え、不運なアクシデントに見舞われるまで容赦なく前進し、試合をコントロールした。
一方、14戦無敗のラスロフは「ONE Fight Night 23」で、リーに勝利したことがある元ライト級王者オク・レユンを巧みなレスリングで圧倒。リーへの挑戦者として正当な権利を得ていた。
吉成名高、初代ONEアトム級ムエタイ世界王座に挑戦
初代ONEアトム級ムエタイ世界王座決定戦では、吉成名高とヌンスリン・チョー・ケットウィナーの対戦が決定した。
鳴り物入りでONEに参戦した名高はタイトルコンテンダーの筆頭株として、圧倒的なパフォーマンスを披露。ONEでは3戦全勝、直近の試合では、8月の「ONE Friday Fights 122」でハマダ・アズマニにTKO勝利を飾った。距離とタイミングをコントロールしながら完璧なコンビネーションを放つ能力は他の追随を許さない。
対するヌンスリンは実戦経験豊富なタイの戦士。ONE6戦全勝を誇り、直近の試合では、ソンチャイノーイからダウンを奪い勝利、本戦契約を獲得した。
初代王者のベルトが懸かる中、最後まで立っているのは名高かヌンスリンか。
安保瑠輝也が電撃参戦、初戦でグレゴリアンと激突
特に日本のファンにとって衝撃だったのは、元K-1王者の安保瑠輝也が電撃参戦したことだ。ONEデビュー戦に挑む日本のスーパースターはライト級キックボクシングで、マラット・グリゴリアンと激突する。
グリゴリアンは超攻撃型のファイターで、破壊的なKOパワーを通じてONEでレガシーを築いてきた。「ONE 165」で長年のライバル、シッティチャイ・シットソンピーノンを圧巻のKOでマットに沈めたことは記憶に新しい。
安保が日本のファンの前で、グリゴリアンのようなONEのスター選手を倒せば、一気にライト級タイトル挑戦を手にする可能性が十分にある。