【11/16 ONE 173 日本大会】結果&REVIEW:スーパーボンが野杁との激闘を制し統一王者に、若松はKO防衛、武尊は復活KO、吉成が初代王者に!
ONEチャンピオンシップは11月16日(日)に東京・有明アリーナにて「ONE 173: Superbon vs. Noiri」を開催。MMA、ムエタイ、キックボクシング、サブミッショングラップリングの16試合が組まれた2025年最大の格闘技メガイベントだ。
メインカードは豪華な4大世界タイトルマッチを実施。メインイベントは正規王者のスーパーボン(タイ)と暫定王者の野杁正明(team VASILEUS)によるONEフェザー級キックボクシング世界王座統一戦だ。
セミメインイベントでは、ONEフライ級MMA世界王者の若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA)が初防衛戦に挑む。対戦相手は2階級制覇王者を目指す現ONEストロー級王者のジョシュア・パシオと最強の挑戦者だ。
また、吉成名高(エイワスポーツジム)とヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)が初代ONEアトム級ムエタイ世界王座をかけて激突、さらに2階級制覇王者クリスチャン・リー(シンガポール/米国)が、2024年12月にノーコンテストに終わった対戦の再戦で、無敗のライバル、アリベグ・ラスロフ(トルコ)を相手にONEライト級MMA世界王座の防衛戦に挑む。
このほか、注目の日本スター選手が多数参戦。武尊(team VASILEUS)、安保瑠輝也(MFL team CLUB es)、与座優貴(team VASILEUS)、和島大海(月心会チーム侍)、KANA(Team Aftermath)の元K-1王者勢が世界に挑む。MMAでは、青木真也(BAMF)vs 手塚裕之(山田道場/TGFC)、澤田千優(AACC)vs 平田樹(Serra-Longo Fight Team)の日本人対決も必見だ。
「ONE 173: Superbon vs. Noiri 」結果&ハイライト
■メインイベント(第16試合):フェザー級キックボクシング王座統一戦
スーパーボン(タイ/正規王者)、野杁正明(team VASILEUS/暫定王者)に3-0の判定勝利
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REVIEW)試合は野杁のカーフ、三日月蹴り、左ボディがスーパーボンを襲うが、スーパーボンは得意の左ミドル、ハイキックを蹴り続ける展開。野杁のインカーフや与座キックでスーパーボンも足が流れる場面が。しかしスーパーボンの蹴りは止まらず、最終5Rは両者フラフラになりながらの死闘に。判定3-0でスーパーボンが勝利し、統一王者に輝いた。
■第15試合:フライ級MMAタイトルマッチ
若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA/王者)、ジョシュア・パシオ(フィリピン/挑戦者)に2R54秒 TKO勝利
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REVIEW)試合は1R序盤、打ち合いでパシオの右フックで腰が落ちた若松。ケージに押し込まれピンチを迎えたがすぐに反撃。背後を奪うとパシオにパウンドを叩き込み、ダメージを与える。2R開始すぐに若松が右でパシオを倒すと、頭部へのヒザ蹴り連打!レフェリーストップを呼び込び、初防衛に成功した。圧巻のKO劇で王者対決を制した若松はファイトボーナスも獲得した。
■第14試合:アトム級ムエタイ王座決定戦
吉成名高(エイワスポーツジム)、ヌンスリン・チョー・ケットウィナー(タイ)に判定3-0で勝利
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REVIEW)試合は最軽量のアトム級ならではのスピーディーな攻防戦。ジワジワと距離を詰めるヌンスリンに対し、名高は常に自分の距離をキープし、次々にクリーンヒットを奪う。互いにダウンはなかったものの、手数・足数で名高が上。判定3-0で名高が勝利し、アトム級初代王者に輝いた。
■第13試合:ライト級MMAタイトルマッチ
クリスチャン・リー(シンガポール/米国/王者)、アリベック・ラスロフ(トルコ/挑戦者)に2R2分32秒TKO勝利
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REVIEW)試合は1Rにラスロフがテイクダウンからのトップコントロールで優位に立ったが、2Rからクリスチャンがスタンド打撃で反撃。ボディショット、カーフキックを効かせると、最後はラスロフのタックルを潰して頭部への膝蹴りを連打。レフェリーが試合を止め、クリスチャンが防衛に成功した。
■第12試合:フライ級キックボクシング
武尊(team VASILEUS)、デニス・ピューリック(カナダ/ボスニア)に2R2分49秒 TKO勝利
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REVIEW)試合は1Rから武尊が強いプレスで前進し、フルスイングの右でピューリックから2度のダウンを奪う。2Rも武尊の勢いは止まらず、右カーフで3度目のダウンを奪うと、気力で立ち上がったピューリックに強烈な一撃。ピューリックが吹っ飛ぶようにダウンするとレフェリーが試合を止めた。武尊は勝利マイクで次の試合をラストにすると宣言。サークル内にロッタンを呼び寄せ、引退試合をロッタンとの再戦にするとした。
■第11試合:フェザー級キックボクシング
マラット・グレゴリアン(アルメニア)、安保瑠輝也(MFL team CLUB es)に3-0判定勝利
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REVIEW)試合は1R、安保がミドル、ハイキックと多彩な蹴り技でアリーナを沸かせたが、2Rからスロースターターのグレゴリアンの強打が爆発。悶絶のボディ、ガード越しから相手をグラつかせる破壊的なフックと安保を苦しめる。パンチ被弾に加え、強烈なローのダメージも明らな安保だったが、ダウンを拒み、最後までグレゴリアンと真っ向で打ち合った。判定3-0でグレゴリアンが勝利した。
■第10試合:バンタム級キックボクシング
与座優貴(team VASILEUS)、スーパーレック・キアトモー9(タイ)に3-0判定勝利
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REVIEW)試合はスーパーレックのミドル&膝蹴りに対し与座のロー&カーフが光る展開。互いに打ち終わりのリータンを許さない緊張感溢れる攻防が続いたが、3R、カーフのダメージが大きかったか、与座が何度もスーパーレックを足払いやインローでこかす。パンチの打ち合いでも与座が打ち勝つ場面が。判定3-0で与座が快勝した。
■第9試合:フェザー級キックボクシング
ナビル・アナン(アルジェリア・タイ)、和島大海(月心会チーム侍)に3-0判定勝利
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REVIEW)試合は序盤からアナンがその長身を活かしたパンチ蹴りの怒涛の攻撃。和島は防戦一方もコツコツと前足へのインローを蹴り続ける。アナンの打ち下ろしの右で和島がグラつく場面も。判定3-0でアナンに軍配。勝利マイクでは、バンタム級キックボクシング王者のジョナサン・ハガティーにタイトル挑戦をアピールした。
■第8試合:アトム級キックボクシング
KANA(Team Aftermath)、スタンプ・フェアテックス(タイ)に3-0判定勝利
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REVIEW)試合はKANAが強い圧力で前進。金網を背にして戦うスタンプと真っ向勝負の打ち合いを演じる。2年ぶりの復帰で体力の消耗が激しいスタンプをKANAが徐々に圧倒。ボディ連打、ワンツーアッパー、インカーフでスタンプを苦しめた。KANAが判定3-0で元王者を下す金星を飾った。
■第7試合:ライト級MMA
タイ・ルオトロ(米国)、磯嶋祥蔵(N☆TRUST)に1R2分26秒 一本勝ち(リアネイキッドチョーク)
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REVIEW)試合はルオトロが全局面でその強さを見せつけた完勝劇。スタンドで首相撲からのヒザ蹴り、ボディショット、ハイキックなど引き出しの多さをみせると、柔道スローからテイクダウン、最後はリアネイキッドチョークで磯嶋からタップを奪った。ルオトロはこの勝利で5万ドルのファイトボーナスを獲得した。
■第6試合:ミドル級サブミッショングラップリング
ラファエル・ロバト・ジュニア(米国)、ジャンカルロ・ボドニ(米国)に3-0判定勝利
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REVIEW)試合は終始ロバトのトップコントロールが光った内容。ボドニはボトムから仕掛けを見せたが、ロバトの支配力に及ばず。キャッチコールは共になかったが、判定3-0でロバトが勝利した。
■第5試合:バンタム級ムエタイ
スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)、ジェイク・ピーコック(カナダ/英国)に3R26秒 TKO勝利
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REVIEW)試合は一進一退の攻防。しかし3Rにスアキムが左ストレートでピーコックからダウンを奪いレフェリーストップ。スアキムがTKO勝利を飾り、5万ドルのファイトボーナスも獲得した。
■第4試合:ヘビー級MMA
シャミル・エルドアン(トルコ)、竹内龍吾(KING GYM KOBE)に1R2分20秒 TKO勝利
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REVIEW)試合は1R開始すぐ、エルドアンがシングルレッグからテイクダウンに成功すると、すぐにトップキープ。マウントからパウンドを落とし続け、TKO勝利を飾った。
■第3試合:ライト級MMA
手塚裕之(山田道場/TGFC)、青木真也(BAMF)に2R28秒 TKO勝利
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REVIEW)試合は1R、青木が完全に支配。テイクダウンからバックテイクするとツイスター!しかし手塚は苦悶の表情でこれを耐え脱出。残り1分にも青木がマウントを奪い優勢のままラウンドを終えたが、2Rは全ての力を使い果たしたか失速。手塚が強打で青木を倒すと、そこからパウンド&ヒザ蹴り!レフェリーストップで手塚のTKO勝利となった。
■第2試合:アトム級MMA
澤田千優(AACC)、平田樹(Serra-Longo Fight Team)3-0判定勝利
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REVIEW)試合はレスリングベースの澤田が組みの攻防で圧倒。テイクダウン、バックテイク、マウントからのパウンド連打と平田にダメージを与え続ける。平田はフィジカルと気持ちの強さで澤田のフィニッシュを拒むが、逆転のチャンスは作れず。判定3-0で澤田が圧勝した。
■第1試合:バンタム級キックボクシング
秋元皓貴(パワー・オブ・ドリーム)、ウェイ・ルイ(中国)に3-0判定勝利
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REVIEW)試合は蹴り合いの展開が続いたが、秋元が強い圧力で前進しパンチを当てる。一方のルイはカウンター狙い。秋元はクリーンヒットを奪うなど積極的な攻撃で試合のペースを掴んだ。ルイは3Rに手数を増やし反撃したが、判定は3-0で秋元が勝利、前回対戦の雪辱を果たした。