【11/16 ONE 173 日本大会】若松佑弥が“王者対決”でKO初防衛！絶対王者クリスチャン・リーが因縁マッチでKO勝利
11月16日(日)の東京・有明アリーナで開催された「ONE 173: Superbon vs. Noiri」では2つのMMA世界王座戦が行われ、ともにKOフィニッシュで会場を大いに沸かせた。
セミメインでは、ONEフライ級MMA世界王者の若松佑弥が現ストロー級王者ジョシュア・パシオを第2ラウンドにグラウンドでの膝蹴りでKO勝利。母国ファンの前で
初防衛に成功した。
メインカード最初の第13試合では、2階級制覇王者クリスチャン・リーがそれまで無敗だったアリベグ・ラスロフを同じく第2ラウンドで仕留め、ONEライト級MMA世界王座を防衛した。
奇しくも同じ第2ラウンド、グラウンドヒザ蹴りでのフィニッシュを決めた若松とクリスチャン。共にファイトボーナスを獲得した。
若松、強敵パシオにKOで下しフライ級王座を初防衛
今年3月の「ONE 172」で、若松佑弥は元ONEフライ級MMA王者のアドリアーノ・モラエスをKOで下し新王者に輝き歴史を作った。そして初の世界王座防衛戦で、日本のスターは母国でまた素晴らしいパフォーマンスを見せた。今回は、ストロー級王者ジのパシオを第2ラウンドTKOで下したのだ。
試合は1R、パシオはショートフックで前進する若松をグラつかせ、さらに攻め込んだが、若松は対処してパシオにギロチンチョークを仕掛けたが、パシオはなんとか耐えた。
若松は直後に相手の背後を取り、パンチとグラウンドで膝蹴り。激しい連打にもかかわらず、パシオは粘り強く防御。パシオが回避しようとした時、若松は彼をキャンバスに叩きつけたが、パシオは踏ん張って第2ラウンドまで持ちこたえた。しかしその粘りも長くは続かなかった。
第2ラウンド序盤、若松が強烈なパンチを当て、パシオはハイキックで応戦。これがパシオにとって最後の有効打となった。数秒後、若松のワンツーがクリーンヒットし、パシオを倒した。
パシオがキャンバスに倒れると、若松はすかさず頭部への膝蹴りを連打。レフェリーは第2ラウンド54秒で試合を止めた。
この圧倒的な勝利で、若松は戦績を20勝6敗に更新し、ONEのチャトリ・シットヨートン会長兼CEOから5万ドルのパフォーマンスボーナスを獲得した。
クリスチャンがライト級世界王座再戦でラスロフに初黒星
2階級制覇王者クリスチャン・リーと無敗の挑戦者アリベグ・ラスロフの2024年12月の初戦は、アイポークでノーコンテストに終わったが、今回の再戦では、物議を醸すことは何もなかった。クリスチャンはラスロフにMMAキャリア初の黒星をつけ、第2ラウンドTKOで仕留めて王座を守った。
試合1R、ラスロフは序盤からシングルレッグを狙い、クリスチャンが立ち上がろうとすると、挑戦者は両足を抱えてトップキープ。クリスチャンは最終的に抜け出して立ち上がり、サークル内で打ち合いとなった。
両選手はローキックで互いの前進を削り合ったが、ラスロフが再びシングルレッグに入ろうとした時、クリスチャンはそれを阻止。さらには右フックをクリーンヒットさせて第1ラウンドを締めくくった。
第2ラウンド、クリスチャンはコーナーのアドバイスに従いローキックを放ち、全てのテイクダウンを阻止。
パンチの応酬の後、クリスチャンはボディへの膝蹴りとハイキック。さらに蹴りとパンチを追加しラスロフを追い込んだ。
ラスロフは再びテイクダウンを狙ったが、クリスチャンはそのタックルをつぶすと、
ダースチョークのセットで、グラウンドでの膝蹴りを連打。ラスロフが有効な防御を見せなかったため、レフェリーは第2ラウンド2分32秒で試合を止めた。
クリスチャンは18勝4敗、17回のフィニッシュに戦績を更新し、ONEでの最多勝利を誇る選手としての地位を固め、さらに5万ドルのパフォーマンスボーナスも獲得した。
