【10/4 ONE Fight Night 36】「接戦にはさせない」ディベラ、再戦でプラジャンチャイに圧倒宣言
ONEチャンピオンシップは10月4日にタイ首都のルンピニースタジアムにて「ONE Fight Night 36」を開催。ストロー級キックボクシング統一王座決定戦にて、正規王者のプラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)と暫定王者のジョナサン・ディベラ(イタリア・カナダ)が対戦する。
プラジャンチャイとディベラの最初の対戦は、2024年6月の「ONE Friday Fights 68」。その夜はプラジャンチャイがディベラに判定3-0で勝利。プラジャンチャイはディベラにキャリア初黒星を与えると共に、空位だったONEストロー級キックボクシング世界タイトルを獲得した。
ディベラはプラジャンチャイに敗れた後、昨年12月の「ONE Fight Night 26」でルイ・ボテーリョを下し復活。そして今年3月の「ONE 172」でレジェンド戦士のサムエー・ガイヤーンハーダオを下し、ONE暫定ストロー級キックボクシング世界タイトルを獲得し、プラジャンチャイに雪辱を晴らすチャンスを手にした。
プラジャンチャイへの敗北は今でも痛恨の敗北だ。なぜならディベラは、あの戦いの後も、勝利を得るのに十分以上のことをしたと心から信じているからだ。
「私の感覚では試合に勝ったのは私だ。終了のゴングが鳴った後、勝ったと思った。私の方がより多くのダメージを与えたことは分かっている。彼に強打を当てて傷つけた。しかし彼は私を傷つけなかった。」
「最初の2ラウンドは完全に自分のペースだったと感じている。序盤の2ラウンドを取り、終盤の2ラウンドは彼に取られた感じだ。でも試合は素晴らしかった。素晴らしい経験だった。」
今回の再戦で勝利をより確実なものにするため、ディベラはカナダ・モントリオールの本拠地で、父親でありキックボクシング複数階級世界王者のアンジェロ・ディ・ベラの指導の下、トレーニングキャンプに全力で取り組んできた。
さらに、ディベラはONEライト級ムエタイ世界王者レギン・アーセルとともにレベルアップのための練習も数回行ったという。
「このトレーニングキャンプは厳しかった。父は僕を厳しいトレーニングセッションを与えた。レギン・アーセルのような厳しいスパーリングパートナーや、他のより大きくて強いプロボクサーも用意してくれた。」
「ニューヨークとモントリオールの両方で、キックボクサーとボクサーが私たちと一緒にトレーニングしている。厳しいトレーニングキャンプだった。ランニング、カーディオ、フィットネスでさえ別のレベルになっている。さらに高いレベルに引き上げてきた。」
ディベラはこれまでプラジャンチャイとの再戦を熱望してきた。ついにそれを手にした今、何としても勝利を手にする決意だ。試合がどのような戦いになろうとも、ディベラは疑念を残さない完全決着で、王座を統一することを考えている。
「特にプラジャンチャイが相手なので、この試合は、いつでも決着がつく可能性があるし、5ラウンドまで行く可能性もある。しかし勝つのは私だ。なぜなら接戦にはさせないからだ。それだけだ。それで終わりにする。」
ディベラ、プラジャンチャイの強さと3部作の可能性について語る
ディベラは昨年の「ONE Friday Fights 68」で敗北したプラジャンチャイ戦を長い時間をかけて研究してきた。
綿密な分析を通じて、ディベラは、2階級制覇王者が今日世界で最も恐れられるストロー級の一人である理由について、より深い理解を得た。
「彼は高いリングIQを持っている。ポイントの取り方を知っており、観客を味方につける方法を知っている。その上で試合のペースをコントロールする方法を知っている。彼は非常に賢いが、私が対戦した中で最強のファイターではない。」
「彼の頭脳が最も強い武器であることは確かだ。さらに彼は速いパンチと速いキックも持っている。だから、それ全てについても備えなければならない。」
今回の再戦で前回の雪辱を晴らし、ONEストロー級キックボクシングの統一王者になることに自信を持つディベラだが、プラジャンチャイとのライバル関係がこれで終わりになると見ていない。ムエタイルールで3度目の対戦を行うことに意欲的だ。
「ムエタイに興味がある。本当にやりたい。実際、すぐにでもやりたい。彼らがOKなら。」「でも今は、キックボクシングでベルトを取り戻すことに集中したいだけだ。その後、ムエタイについて話すことができる。100%だ。」