【7/12 ONE Fight Night 33】「誰も私からベルトを奪えない」女王ロドリゲスがV4成功に自信!欧州強豪パーソンと激突
7月12日にタイの首都バンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONE Fight Night 33」のメイイベントで、がヨハンナ・パーソン(スウェーデン)と対戦する女子アトム級ムエタイ王者のアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)。
27歳の彼女は欧州からの挑戦者を相手に4度目の防衛成功に強い自信を持つ。
ブラジルのスーパースター、ロドリゲスは2020年にONEチャンピオンシップで華々しいデビューを果たして以来、女子アトム級ムエタイを席巻。当時の世界チャンピオンだったスタンプ・フェアテックスを撃破し女王の座に駆け上がった。
王者になった後は妊娠と第一子出産のため戦列から離れたが、2023年に復帰。当時の暫定王者ジャネット・トッドから判定勝ちを収めて、ONE女子アトム級ムエタイ統一世界王者に輝いた。
そこから3度の防衛に成功。次戦は絶対女王としての地位を不動のものにすると意気込む。
「全てのタイトル防衛戦は私にとって非常に重要。イージーな試合や厳しい試合という認識ものではない。どの試合でも常に同じプレッシャーを感じている。」
「トレーニングキャンプで常に全力を尽くす。私のベルトを奪おうと、対戦相手がどれほどハングリーに挑むか知っているので、それ以上に私は頑張らなければならないと感じている。最も大切なもの、私のベルトが常にかかっている。そして誰も私からベルトを奪えない。
名門プーケット・ファイト・クラブに所属し、日々ハードな練習を続ける彼女は、対戦相手の研究にも余念はない。
相手の特徴を正確に把握し、その上で自分の強さをぶつける彼女の戦略的アプローチはそのファイトIQの高さを印象付ける。
「彼女の強みはクリンチゲームだと思う。肘を出したり、強いプレッシャーをかけるのが得意だということにも気付いた。」
「いくつかの試合映像を見て、彼女のガードがかなり開いていて、パンチを出す時も少し開く癖があるのを見ました。私はパンチと蹴りを使ってそれを穴を利用する。」
また、ロドリゲスは今回のタイトル防衛戦の結末をジャッジに委ねる気はない。
直近となる今年3月の「ONE Fight Night 29」では、挑戦者の英国スター選手マリー・マクマナモンに圧倒的な戦いを披露。相手の顔面をボコボコにするTKO勝利を飾った。
勢いに乗るロドリゲスは連続KOフィニッシュを狙う。
「この試合はKOを狙う。でも試合は試合なので、何が起こるか分からない。それでも、そのためにトレーニングしている。観客にショーを見せたいし、私も対戦相手も、まさにそれをすべき事を知っている。」
試合キャンセルのハプニング、しかし女王は動じず
今回の防衛戦、ここに至るまで繰り返し試合キャンセルという紆余曲折があった。
ロドリゲスは当初、連勝の新鋭シール・コーエン(イスラエル)を挑戦者に迎える予定だったが、コーエンの練習中の負傷により、試合はキャンセル。決定の度に試合準備を行なっていたため、結果、ロドリゲスは長期のファイトキャンプを実施することとなった。
この事は、ハードな長期トレーニングによる疲労より、ロドリゲスの集中力をより研ぎ澄まさせ、フィジカルのコンディションの向上にも繋がったという。
「私に悪い影響は全くなかった。実際、今まで以上の万全の準備ができた。連続した2つのトレーニングキャンプのお陰で、私の肉体は全シリンダーで稼働する。私の心構えと集中力は常に変わらない。私のベルトがかかっているので、全力を尽くす。」
より充実したファイトキャンプのお陰で、勝利へのメンタルもより強固となったロドリゲス。ルンピニー・スタジアムで連続KO勝利でのV4成功を狙う。
「私は自分の能力が上がることを視覚化するのが本当に好き。私たちは自分自身を信じる必要がある。私はすべてのトレーニングキャンプで懸命に練習し、休息なしで連続した2つのキャンプを行なった。これは初めてのこと。」
「だから自信がある。トップアスリートとの多くの戦いを経験してきた。最初から最強と戦ってきた。連続KOを狙う。」