【11/16 ONE 173 日本大会】「肉体的に強くなった」ジョシュア・パシオ、フィイジカルアップで若松佑弥との王者対決に挑む
11月16日に東京の有明アリーナで開催される「ONE 173: Superbon vs. Noiri」のフライ級MMA世界タイトルマッチにて王者の若松佑弥に挑戦するストロー級王者のジョシュア・パシオ。
フライ級に階級アップした初戦でいきなりのタイトル挑戦だが、フィリピン名門ジムライオンズ・ネーションに所属するスーパースターはこの階級での適応に自信を持っている。
日本大会で行われる王者対決は若松にとって初防衛戦となるが、この挑戦者のパシオはONE史上最強のストロー級王者と言っても過言ではない。
この29歳のパシオは群雄割拠のストロー級で多くの強豪を倒し、複数回王座に君臨した。直近の試合は今年2月の「ONE 171: Qatar」。米国のライバルとの3度目の対戦、ジャレッド・ブルックスを2ラウンドTKOで下し完全決着を果たした。
その一方でフィリピン人として初のONE2階級制覇MMA王者になるチャンスは、彼にとって魅力的だった。
「私の主な目標はONEストロー級王座を防衛すること。しかしONE チャンピオンシップが与えてくれる機会は常に掴む。彼らがフライ級ベルトを賭けた戦いのチャンスをくれたので、ここにいる。」
パシオは今回の試合で勝利するためには、階級上のフライ級への適応が重要であることを理解している。若松の打撃は正確無比な精度と一撃で相手を倒す破壊力を持つ。フライ級初戦で対峙するには危険すぎる相手だ。
大勝負に挑むパシオだが、今のところその準備は順調だ。減量による制限はなく、肉体は適切な栄養で満たされており、新たなレベルのパフォーマンスを楽しんでいる。
「この試合については、実際とてもワクワクしている。それほど減量する必要がない。コンディショニングを担当する栄養士のピーター・ミラー氏が今も指導してくれている。」
「ストロー級では、カロリーを制限しなければならなかった。今は、食べられる量に驚いている。いつも通りハードなトレーニングをしているが、今回は健康的な食べ物をたくさん食べている。よりリラックスしていて、トレーニングキャンプを楽しんでいる。」
その一方でパシオは目の前の課題を十分に認識している。フライ級の体格に合わせるために必要な全てのステップを踏んできた。
「それほど大幅に体を大きくした訳ではないが、この階級に備えて肉体的に強くなったことは保証できる。」
「優先事項は、体が上手く適応していることを確認すること。これが私のナチュラルな体重だが、これまで長い間125ポンドで戦ってきた。体は既にそれに慣れている。だからこれは新しい挑戦だ。」
パシオ、フライ級でパワーアップを実感
体の変化は単なる見た目を超えている。ジョシュア・パシオはより強く、頑丈で、肉体的に堂々としているが、彼の体は今や過酷なトレーニングセッションからこれまで以上に速く回復している。
彼は若返り、リフレッシュされた-生まれ変わったとさえ感じていると言う。
「この階級では特別なパワーを感じている。特に回復面では、トレーニングでも感じる。ストロー級でのトレーニングキャンプでは、通常、週の終わりに近づくと疲労が溜まる。しかし今は、スタート時と同じエネルギーレベルを保っている。」
「体により多くの栄養素があるため、はるかに速く回復していると感じる。これまで以上に多く食べている。」
パシオにとって、焦点は単に体を大きくすることだけではない。彼のチームはフライ級への移行に細心の注意を払って取り組み、重さよりも機能性を優先してきた。今、彼は若松佑弥のハイプレッシャーに対処できると確信している。その自信は、体系的な筋力トレーニングプログラムから生まれている。
「私の筋力とコンディショニングのアプローチは少し違う。この移行のためにパワーを構築することに本当に集中した。」
「試合を受ける前から、肉体面で全く異なる階級であることを既に理解していた。彼らの強さに耐えるだけでなく、実際にそれに匹敵する必要があると考えている。」
スピードと機敏性を犠牲にすることなく爆発力を開発することは譲れなかった。俊敏な動きは常に彼の最も重要な武器だった。彼は追加された筋肉がそれを減少させないと信じており、むしろ、これまで以上に危険になったという。
「もちろん、最も大切なことは、スピードを失わないようにすること。それは私の特性の一つなので、階級を上げてもそれがまだあることを確認した。」