【11/16 ONE 173 日本大会】「任せてください、絶対に勝つ」与座優貴、武尊の”雪辱”を背負いスーパーレックに挑む
ONEチャンピオンシップは11月16日に東京・有明アリーナにて「ONE 173」を開催。バンタム級キックボクシングで、元K-1王者の与座優貴(team VASILEUS)は、現ONEフライ級キックボクシング世界王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ)に挑む。
与座にとって、この試合は個人的な栄光やキャリア向上以上の意味を持つ。尊敬するチームメイト、武尊の雪辱戦でもある。2024年の「ONE 165」で武尊とスーパーレックは対戦。5ラウンドにわたる死闘の末、スーパーレックが勝利した。、”キッキング・マシーン”の異名を持つスーパーレックの強烈なローキックを浴び続けた武尊は、脚を筋断裂する大怪我を負ったのだ。
スーパーレックとの再戦を望む一方で、武尊は本大会のフライ級キックボクシングマッチで強敵のデニス・ピューリックと対戦する。スーパーレック戦が決まった与座に対し、武尊はチームメイトtしてその準備のサポートを行う構えだ。
「めちゃめちゃ楽しみです。優貴だったら絶対に倒せると思うし、僕がやった経験を少しでもサポートに使えたらとチームで僕のリベンジしてもらえたらと思います。」
この責任は与座の肩に重くのしかかるが、彼はそれを完全に受け入れている。これは自分の夢を超越したものだ。彼は先輩のため、チームのため、武尊が切望しているが、達成できなかったことに戦う。個人スポーツにおいて、与座の無私の使命はジムで育まれた絆を反映している。勝利は単なる勝利以上の意味を持つだろう。
武尊の「チームで僕のリベンジしてもらいたい」という発言に対して与座は力強く肯く。
「任せて下さいという感じです。絶対勝ちます。」
与座、スーパーレック戦の先は世界タイトル挑戦
与座はK-1世界王者の肩書と10連勝の勢いの中、今年5月で待望のONEデビュー。それまで無敗だったロシア強豪のエルブルース・オスマノフに多彩な蹴り技で完勝。続く7月には、前ONEバンタム級キックボクシング世界王者のペッタノンも撃破。ダウンを奪う圧勝で与座の実力が世界タイトルマッチ挑戦に相応しいことを証明した。
しかしスーパーレックはこれまでとは全く別次元の強敵だ。穂高だけでなく、ロッタン・ジットムアンノンやジョナサン・ハガティーにも勝利した元2競技・2階級制覇ONE世界王者である。
ともに蹴りを得意とする両者だが、与座はパウンド・フォー・パウンドの偉大な選手に対してどのようなパフォーマンスを見せるか。
「(過去の蹴りの強い選手と対戦して)競った試合はありますが、自力勝負で負けたとか、負けそうだなと思ったことはない。その点は次の試合で楽しみな部分です。」
スーパーレック戦に勝利すれば、武尊のリベンジに成功し、自身もタイトル挑戦は間違いないものとなる。
現ONEバンタム級キックボクシング世界王者ハガティへの挑戦、この試合は与座が熱望するONE世界王者のベルトへの道だ。
「このスーパーレック戦がゴールじゃない。舐めているとかではなく、本当にしっかり勝つ。勝たないと始まらない。だから、普通にというか、自分のただ目の前に立ちはだかるのがスーパーレックっていうだけで。自分は本当にハガティー戦を目指しています。」