【8/15 ONE Friday Fights 120】平田樹、1年2か月ぶりの復帰「やりたい事をやって勝つ、自分を取り戻す」
ONEチャンピオンシップは8月15日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムにて「ONE Friday Fights 120」を開催し、平田樹が1年2か月ぶりの待望の復帰。アトム級MMAで、アーティ・カトリ(インド)と対戦する。
ルンピニースタジアムでの重要な再起戦
重要な再起戦はムエタイ2大殿堂のルンピニー・スタジアムで実施される。1年以上の休養期間を経て、キャリア転換期となる重要な一戦。注目のスター選手だけに、この試合のパフォーマンス次第では、一気にタイトル戦線に躍り出る可能性もある。
平田はONEデビュー5連勝と勢いに乗ったが、直近の5試合は1勝4敗とスランプに陥っている。昨年6月の前戦ではビクトリア・ソウザにまさかの一本負けを喫した。
「(調子は)めっちゃいい感じです。楽しみです。緊張とワクワクと。久々なので、緊張もするけど、それも楽しみたいなとは思います。」
「初めてなんですよね、フライデーファイト。ルンピニーも初めてなんで、どんな感じなんだろうって思います。すごい盛り上がるから凄くいいよみたいなことも聞くので、それも楽しみです。」
スランプからの脱出
平田はソウザ戦で3連敗を喫した後、自分のキャリを見つめ直す時期があったという。しかし周囲の支えで再び戦いの舞台に戻ってくる。
「いくら格闘技に目を背けたくても、そうできない環境にいました。試合負けて自分にショックを受けて、もう格闘技見たくないなってすごい思った時期もあったので色々遮断してましたけど、やっぱ周りが格闘技やってるから。嫌でも見なきゃいけない環境でもあったし、全く格闘技に触れないのはなく、『本当にもう1回できんのか?』って自分に問い詰めた期間でした。」
しかし、日本のスターはその困難な時期から新たな自信と目的を持って復帰する。平田は競技から離れた期間、メンタル、技術、フィジカルと全てを進化させることに時間をかけた。
「(今回の試合のテーマは)自分に勝つです。メンタルもそうだけど、やりたいことをやって勝つ。なんかそれだけです。」
「(手応えを感じる部分は)組みです。自分がやりたいことをやるために、練習中からも組みとグラップリングは伸ばしたいなってずっと思ってたので、そこだけは徹底してずっと練習しました。試合でそこが出せればなんですけど、そこはやりたいなって思います。」
超攻撃型ファイター“平田樹”の復活
連敗脱出の重荷を抱えながらも、平田のファイティング・スピリッツはこれまでと同じように激しく燃えている。ONE女子アトム級MMAのスター選手は、その実力を再び世界に認めさせる強い決意を持っている。
「(全局面で圧倒する試合イメージですか?)そうですね。寧ろそれで行かないと、やっぱり平田樹じゃないんじゃないかなと思うので。多分、自然にそうなる戦いになると思います。前のような自分を取り戻しに行きたいと思います。」
対戦相手は未知の強豪
対戦相手は5戦全勝で80%という高いフィニッシュ率を誇るインド人ファイターのカトリだ。デリー出身の彼女はローカル大会での圧倒的なパフォーマンスを披露し、グローバルステージでの挑戦権を獲得。ONEデビュー戦で平田の復帰戦の相手を務めるチャンスを得た。
このチャンスを最大限に活かそうとビッグアップセットを狙うカトリを平田は冷静に分析。自分に集中しながらも油断はない。
「立ち技も組みも普通にできる選手だと思います。試合間隔は空いてますが、逆にそこを油断せず。さらに上の状態で来ると思って、自分が行かないといけないと思ってます。」
カトリも平田同様に超攻撃型ファイターだが、その前のめりの戦いが寧ろ、エキサイティングな戦いになると平田は受けて立つ構えだ。
「(相手の喧嘩強さに)負けないように行くことが前提だと思ので、来てもらった方が逆に行けるかもしれないです。むしろ、そっちの方が盛り上がるんじゃないかなとは思ってます。」
「(ファーストコンタクトが大事)そうですね。相手も来ると思うんで、自分もそれに負けじと越えないといけないと思います。」