【2/14 ONE Fight Night 40】ジャッキー・ブンタン、ヘメッツバーガーとの“雪辱”防衛戦に「勝利は私の存在の証明」
2月14日にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 40」メインイベントに登場する現ONE女子ストロー級キックボクシング世界王者のジャッキー・ブンタン(米国)。挑戦者のステラ・ヘメッツバーガー(オーストリア)は同級ムエタイ世界王者で前戦で敗れた相手だ。
この対戦は昨年9月開催の「ONE Fight Night 35」での5ラウンド激闘の続きだ。あの試合でブンタンはへメッツバーガーに判定負けし、2冠達成の野望は砕かれ、へメッツバーガーは空位の王座を戴冠した。
前回はオープンフィンガーグローブ・ムエタイだったが、今回はキックボクシングルール。ブンタンは雪辱とともに自分の持っているベルトを守らなければいけない。
「現キックボクシング世界王者として試合に臨む。世界王座を獲得することも大事だが、それを防衛してトップに居続けることの方がもっと意味がある」
「リングに上がるたびに、ベルトを集めることは私にとって重要ではない。偉大な存在であること、それを追求すること、そして毎回より良いパフォーマンスをすることが大切」
この意識は1年半前の世界タイトル獲得から培われたものだ。2024年11月の「ONE 169」で、ブンタンはレジェンドストライカー、アニッサ・メクセンを5ラウンドにわたって圧倒し、初代ONE女子ストロー級キックボクシング世界王座を獲得した。最初から最後まで一貫したダメージとコントロールを与えたのだ。
しかしキックボクシングの黄金のベルトを手にしていても、ブンタンはヘメッツバーガーとの戦いがまだ終わっていないことを知っている。初対決ではハートの強さと冷静さが試され、自分の弱点と向き合わされた。
「あの夜は私にとって大きな夜でした。明らかに2競技制覇、2競技の世界王者の地位を追いかけていた。うまくいかなかった。僅かのポイント差で試合に負けた。打ち合いは私が上と感じたが、スコアカードの上の数字的な部分では、彼女に勝利がいってもおかしくなかった」
「そこから得たのは教訓と成長だけ。自分に根性があることは分かっている。顎も強いことも分かっている。自分自身について多くのことを学びました」
しかし教訓を得ただけでは、世界最高峰での再戦には勝てない。
ブンタンはあの試合から、5ラウンドを戦い抜くために何が重要かを学んだ。自分の方が強い打撃を当てたと感じていたが、それでも流れが変わり、終盤でヘメッツバーガーにペースを取り戻される瞬間があった。
その経験が、28歳の2度目の対戦への準備を変えた。
「あの敗北、特にその負け方 — 初回に2度ダウンを奪われたけど、そこで耐えて2ラウンドから5ラウンドで盛り返した — それがファイターとして、アスリートとしての私の定義。私の中に諦めの心はない。最後のゴングが鳴るまで戦い続ける」
「もしあの試合で何か違うことをするとしたら、もっと我慢強くなること。私の攻撃と前進プレッシャーが明らかに効いて、彼女に問題を与えていたことは示されていた。でも私は我慢できず、ビッグヒット狙いを何度もやってしまった」
キックボクシングルール、戦術の精度がよりクリアに
ONE Fight Night 40での世界タイトル再戦は、ただルールが違うだけの試合ではない。ブンタンにとって、キックボクシングはリング内のリズム、距離感、判断を根本的に変える。
ブンタンは、前回何がうまくいき、何が失敗だったのか。そしてヘメッツバーガーのどこに危険があり、どこにチャンスがあるのか。それを理解して今回の試合に臨む。
「ステラの強みは間違いなく蹴り。彼女が多くの蹴りで来ることは分かっていたし、実際にそうだった。前回戦った時、それが彼女の勝因だった」
「その一方で彼女には穴がある。パンチでもキックでも、打撃を放つ時に空いている穴が見える。そして私の方が動きが良い。彼女を遮断できる。後ろに下がるときも、左右も、回るときも、前進するときも。もし彼女が私の前に立ちたいなら、それは危険なゲームになるはず」
ブンタンは挫折を知っている。ONEチャンピオンシップで最初の3試合に勝利した後、初の世界タイトル挑戦権を獲得した。その時は届かなかったが、その後4連勝で復活。初代の女子ストロー級キックボクシング王座を獲得する歴史的勝利も含まれていた。今回はキックボクシングルールでの対戦。ペースは速く、ミスの余地はさらに少ない。だからこそ、ブンタンはこの再戦を慎重に見据えている。
「初回から彼女を崩していく自分が見える。彼女に自分自身の能力、ゲームプラン、戦略を疑う気持ちを持たせて、そこからコントロールする。彼女の倒し方は分かっている」
「前回はそれをうまく実行できなかった。この見方は感情に基づいている訳じゃありません。ただ、実際の自分は前回以上だとわかっているので、今回はそれを証明するときが来たということ。この試合に勝つことは、自分の存在の証明になる」