【11/16 ONE 173 日本大会】秋元皓貴、ウェイ・ルイと因縁リマッチに「勝利で自分の価値を証明する」
ONEチャンピオンシップは11月16日に東京・有明アリーナにて「ONE 173」を開催。ファンが長く再戦を待ち望んだキックボクシングのビッグマッチを追加した。
バンタム級キックボクシングで、元同級王者で現ランキング4位の秋元皓貴(32=パワーオブドリーム)が同級1位のウェイ・ルイ(34=中国) と対戦する。
両者は2024年5月の「ONE Fight Night 22」で対戦。その試合は鳴り物入りでONEに参戦したルイのデビュー戦、接戦だった試合の結果は、ルイが元王者の秋元を判定3-0で下す形で終わった。
ホームでの雪辱を狙う秋元
秋元にとって、この再戦は王座返り咲きのチャンスにつながる重要な一戦だ。32歳の秋元は2025年3月の日本大会「ONE 172」で元ONEバンタム級MMA世界王者のジョン・リネカーに勝利。連敗を止めて、見事に復活を果たした。この勢いに乗り、ホームの観衆の前で最高のパフォーマンスを披露したいと考えている。
「前回に続き日本大会に参戦が決まり、とても嬉しく思っています。前回以上のパフォーマンスを発揮できるよう、試合までしっかりと準備していきたいと思います。」
秋元はONEに参戦後、145ポンドの戦いで5連勝で駆け抜け、2022年の「ONE X」でカピタン・ペッティンディーに圧勝し、ONEバンタム級キックボクシング王座を獲得。日本人では初めてとなるONE立ち技部門での世界王者に輝いた。
しかしその半年後の初防衛戦でペッタノン・ペットファーガスに判定で敗れ、ベルトを失った。ルイ戦後も元ONEフライ級キックボクシング世界王者のイリアス・エナッシに敗北し、3連敗に苦しんだが、この挫折から学んだ教訓が大きな力になっていることを信じている。
「リマッチは前回の対戦後すぐから要求していたので、再戦が決まりさらに気合が入りました。この試合に勝つことで、改めて自分の価値を証明できると思っています。」
ウェイ・ルイ、タイトル再挑戦を狙う
秋元が雪辱に燃える一方で、ルイはこの再戦で再びタイトル戦線に浮上するチャンスと捉えている。ONEデビュー戦で秋元に勝利したルイは、ONE2戦目となる2025年2月の「ONE 171: Qatar」で現ONEバンタム級キックボクシング世界王者のジョナサン・ハガティに挑戦。判定負けで王座戴冠を逃し、自身が持っていた連勝記録は21でストップした。
しかし、ルイはアウェーでの再戦で秋元を返り討ちにすれば、タイトル再挑戦への道が開けると信じている。
「とても楽しみです。きっと思い出に残る素晴らしい旅になると思います。日本にもたくさんのファンがいるので、自信が湧いてきます。」
両者がお互いの実力をリスペクトしていることは言うまでもない。特にルイは、秋元戦が彼のキャリアで最も厳しいテストの一つを与えてくれたと信じているため、秋元と再び対峙する機会を楽しみにしている。
「彼は非常に強い選手で、前回の試合でも大きなプレッシャーを感じました。前回の対戦で互いをより理解できたと思います。今回は前よりもっと激しく、スリリングな展開になると信じています。」