【11/16 ONE 173 日本大会】2階級制覇王者クリスチャン・リー、因縁のラスロフに完全決着宣言「1ラウンド以内に極める」

Christian Lee Alibeg Rasulov ONE Fight Night 26 28 scaled

現2階級制覇ONE世界王者クリスチャン・リーには、アリベック・ラスロフとの未完の決着がある。そして彼は、それを圧倒的な形で決着させるつもりだ。物議を醸したノーコンテストの決着から約1年、リーは11月16日(日)に東京・有明アリーナで開催される「ONE 173: Superbon vs. Noiri」で、無敗のトルコ人強豪を相手にONEライト級MMA世界王座の防衛戦に臨む。

ライト級の頂点で凌ぎを削る両者の初対戦は、選手にとってもファンにとってもフラストレーションの残る結末となった。

昨年12月の「ONE Fight Night 26」での対戦、クリスチャンが優勢に試合運びを行なっていたが、2階級制覇王者による偶発的なアイポークによりラスロフが試合続行不能となり、第2ラウンドでノーコンテストとなった。

ロッタン・ジットムアンノンと並びONEチャンピオンシップ史上最多の17勝を記録する27歳のクリスチャンにとって、この結論の出ない終わり方は闘志をさらに燃え上がらせることになった。

この大注目の世界王座再戦を前に、onefc.comのインタビューでクリスチャンは無効試合に終わった瞬間を振り返った。

「あの試合、彼が準備万端で来たことは本当に感じられた。私は良いパンチを当てた。彼はテイクダウンを本当によく防いだ。そして流れが変わったのを感じた。勢いが完全に私の方に傾き始め、彼が崩れ始めているのを感じ取った」

「アイポークが起きた時、『よし、彼に時間を与えよう』と思った。彼は息を整えようとしているだけだと思っていた。でも試合が止められた時、勝利がすぐそこにあったと本当に感じた」

その感覚は時間が経っても薄れていない。あの対決から数週間、数ヶ月が経過し、クリスチャンは映像を徹底的に研究した結果、何が起きていたかについての確信はさらに強まった。

そして今、トレーニングキャンプの仕上げに入っているクリスチャンは、再戦でさらにダイナミックなパフォーマンスを見せると強く信じている。

「試合の映像を見返しても、同じように感じる。そして今回は以前より、はるかに良い状態だ。実際に彼とリングで戦い、そして再戦に戻ってくる。再戦は常に少し良い準備ができるものだと感じている」

初戦について、試合が進むにつれてラスロフがより競争力を増していたと指摘する一部声も上がっていたが、クリスチャンは自分が依然としてしっかりコントロールしており、不運な出来事が起きた時には勢いが決定的に自分に傾いていたと主張する。

クリスチャンは昨年12月に求めていた明確な結末を得られなかったが、11月16日には全く異なる結果を思い描いている。

「彼がより競争力を上げたというが、私が試合を支配していたという事実を変えるものではないと思う。私自身がリング内で感じた限り、勢いは私に移っていた。だから結末に腹が立ったんだ」

「あの場で決定的な決着がついていれば最高だった。でもアリベグから何も奪うつもりはない。あれは偶発的なアイポークだった。私は今回の再戦に非常に自信を持っている。すでに勝利が見えているからだ」


クリスチャン、試合予想とトレーニングキャンプの内容を明かす

ラスロフとの初対戦は、クリスチャンにとって2年ぶりのMMA復帰戦だった。2015年12月に17歳の天才として ONEチャンピオンシップデビューを果たして以来、最長のブランクだった。

2階級制覇王者は少しの感覚の鈍りがありながらも最高レベルで戦えることを証明したが、クリスチャンは初対戦時に万全の状態ではなかったことを認めるが、11月16日のサークルでは全く別次元の自分が立つと約束する。

その自信は、再戦がどう展開するかについての大胆な予想に表れている。ONE17勝4敗、16回のフィニッシュ勝利を誇るクリスチャンは、再戦を判定に持ち込むつもりはない。

「第1ラウンドで彼をテイクダウンして一本を取ると思う。時間を無駄にせずに行くつもりだ。いくつか違う形で終わるのが見える。でも率直に言えば、彼をテイクダウンして最初の5分(1R)以内に一本を取ると思う」

この想定は、ラスロフ自身がエリートグラップラーとしての評価を持っていることを考えると驚きだ。

32歳のラスロフは再戦に14戦全勝の完璧な戦績で臨む。2024年7月の「ONE Fight Night 23」で元ONEライト級MMA世界王者オク・レユンに判定勝利し、初のタイトル挑戦権を獲得した。

ラスロフのダゲスタンレスリングの血統は、強力なテイクダウン、窒息させるようなプレッシャー、そして容赦ないグラップリング攻撃によって特徴づけられ、ライト級で最も危険な存在の1人となっている。しかしクリスチャンは動じず、自身のグラップリング能力が上回ると確信している。

「ONE 173」に向けたトレーニングキャンプは綿密に組まれており、クリスチャンは自身のゲームの全ての側面をカバーしながら、回復と長期的なパフォーマンスを優先するスマートな方法を取り入れている。

「キャンプでは全てを向上させるために多くのトレーニングをしてきた。自分に厳格なトレーニング計画を立て、打撃、レスリング、グラップリングをカバーしている。スパーリングもやっているし、コンディショニングもやっている。壊れていないなら直す必要はないから、何も変えていない」

「やっていることは機能している。ただ、トレーニングをよりスマートにするための小さな変更を加えているだけだ。ルーティンに回復をもっと取り入れるとか。小さな変更が大きな違いを生むと感じている」


クリスチャンは再戦のサークルに上がる準備を進める中、ラスロフが最高の状態で戦いに臨むと予想している。しかし、現2階級制覇ONE世界王者は、全てが終わった時には結果が明確かつ決定的なものになると信じている。

「彼は準備万端で来ると思う。戦う準備ができていると思う。でもその夜の終わりには、彼は何が起きたか分からないだろうと思う。それは彼にとって手に負えないものになり、私が仕事を成し遂げる」

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