【11/16 ONE 173 日本大会】「彼は感情が昂り過ぎだ」グリゴリアン、安保瑠輝也との舌戦を振り返る
K-1とGLORYで世界王座に輝いたマラット・グリゴリアンは11月16日の「ONE 173」で元K-1王者の安保瑠輝也と対戦する。
このグレゴリアンは先日に行われた「ONE 173」の記者会見で、初参戦となる安保と火花散らすフェイスオフ。会見でも激しい舌戦を繰り広げた。
会見で、安保は、グリゴリアンが前回の試合で計量オーバーしたことを口撃。さらにONE世界タイトル戦の経験を持つグレゴリアンを“彼のファイトスタイルってワンパターンで一辺倒”と挑発した。しかしグレゴリアンは戦いは会見場ではなく、サークルの中で行うと動じなかった。
「私は冷静でいた。彼は言葉のやり取りをしたがったが、私はそうではなかった。私は戦争の準備はできている。いつでも臨戦態勢だ。私はここに戦いに来ているのであって、話すために来ているのではない。」
約20年の戦いの経験を持つベテランとして、グレゴリアンは、想像できるあらゆる試合前の心理戦を経験してきた。この時点で、安保のマインドゲームでさえ、彼を動揺させるものは何もない。グリゴリアンは、世界最大の格闘技団体でのデビュー戦を迎える安保の会見での態度を、緊張以外の何物でもないと見ている。
「彼のコメントには驚かなかった。それが彼のやり方だ。それが彼のスタイルだ。もちろん、彼はデビュー戦で盛り上がっているが、それだけで何も変わらない。」
「私の目には、彼は感情が昂り過ぎだった。私はただ集中している。彼が言葉で会話するのは自由だ。私はリングで会話する。何か言い返したい場合は、ファイターはリングの上で会話するのがベストだ。」
会見での舌戦では冷静だったとするグレゴリアンだったが、安保とのやり取りは彼の闘志に火をつけるのに充分だった。数々のKOの山を築いてきたグレゴリアン。キャリア68勝の半分以上はKOによるものだ。グリゴリアンは自分が知っている唯一の方法でこの舌戦に終止符を打つことを誓う。
「もちろん、あの舌戦は私に特別なモチベーションを与えてくれる。かつてないほど研ぎ澄まされた状態で臨む。この試合には110%で挑む。KOが見える」
グリゴリアン、安保にONEは別次元の舞台だと忠告
ONE暫定フェザー級キックボクシング世界王者野杁正明は、かつての対戦相手である安保に、世界最高峰の舞台で世界のトップと戦うことは簡単ではないと語った。
グリゴリアンはONE Championshipでのパフォーマンスのプレッシャーは、K-1以外でも様々な場所で戦ってきた安保がこれまで経験したことのないものになると信じている。
「今回は彼のONEデビュー戦で、戦う場所は大きなアリーナだ。プレッシャーは彼にとって重荷になるはず。このONEチャンピオンシップのステージは別物だ。」
ONE 173で初参戦の安保と対峙するグリゴリアンだが、過小評価することなく慢心はない。その上で、グレゴリアンは本大会のメインイベント、現王者スーパーボンと暫定王者野杁によるONEフェザー級キックボクシング世界王座統一戦の勝者と対戦することを目指す。安保を倒すことは、グリゴリアンが自分の主張を正当化する完璧な方法となるだろう。
「彼は優秀で強い。元王者だ。私が彼をONEに歓迎する。お互い元K-1王者同士だ。」
「しかし私にとって非常に重要な戦いだ。私がこの階級の中心にいることを知らしめたい。私が彼ら全員の上にいることを証明する。」