【11/16 ONE 173 日本大会】野杁正明、再戦アピールの安保瑠輝也に「先ずはグレゴリアンにしっかり勝て」

Masaaki Noiri Rukiya Anpo ONE 173 scaled

ONE暫定フェザー級キックボクシング世界王者の野杁正明は、11月16日に東京・有明アリーナで開催される「ONE 173」のメインイベントで正規王者スーパーボンを倒し、統一王者になることに全集中している。

その一方で、同じ元K-1王者の安保瑠輝也がONEに電撃参戦し、本大会でマラット・グレゴリアンとの対戦が決定。安保が発表会見で野杁との再戦をアピールし、注目を集めた。


両者は、2021年9月のK-1ウェルター級グランプリ決勝で対戦。野杁が強烈なローキックで安保の足を止めると、鮮やかなコンビネーションでダメージを与え、安保からTKO勝利を飾った。


そこから別々の道を歩んだ2人だったが、安保が「ONE 173」に参戦。グリゴリアンとフェザー級マッチで対戦することが決まった。本大会でともに勝利すれば、一気に再戦というシナリオもあるが、野杁は変わらず冷静で、目の前の戦いにだけ集中している。

「『ようこそONEに』っていう感じですけど、この場所はそんな甘くない。瑠輝也がどうのこうのというより、僕も試合ですし、僕もスーパーボンに勝たないと発言権はないと思います。」

野杁は「ONE 173」で両者が自分の仕事を片付けなければ、期待されるリマッチについて真剣に話すことはできないと明言している。野杁にとって、それはスーパーボンを倒して統一王者となることを意味する。

一方、安保の勝利への道も同様に簡単ではなく、恐ろしいKOパワーを持つ経験豊富なグリゴリアンがONEデビュー戦の相手だ。

「自分が何か言いたいのであれば、決まっているグレゴリアンに勝てば色々言えると思う。僕はスーパーボンに勝つんで、言いたいことあるなら、先ずはグレゴリアンにしっかり勝てよっていう感じです。」


野杁、安保の進化を認めるもブランクを懸念

野杁は安保の実績を尊重する一方で、キックボクシングからの離脱期間が、グリゴリアンのような実力者に対するパフォーマンスにどう影響するかを懸念している。

過去数年間、安保は元8階級制覇ボクシング世界王者マニー・パッキャオと対戦するなどボクシングやMMAなどキックの試合から離れていたからだ。

「どうなんすかね。僕がグレゴリアンとやりたいので。ずっとやりたいと思っている選手の一人なので、正直どっちでもいいんですけど、どっちが勝とうが。やるだけなので。」
「でも、瑠輝也はずっと公式戦というか、最近はボクシングの試合しかしていないので。そういったところがどう影響するのかなとか、不安要素はあります。」


ブランクへの懸念にもかかわらず、野杁は安保が持つ潜在能力を過小評価することを拒む。安保の爆発的パワー、技術的スキル、そして高いファイトIQを正当に評価しているのだ。

「彼が持っているポテンシャルは本当に物凄くトップレベルなので、(安保vsグレゴリアンは)単純に楽しみな試合です。」

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