【7/12 ONE Fight Night 33】ムエタイ絶対女王ロドリゲス、KO勝利でV4達成!「全てが機能した」MMA挑戦も言及
7月12日にタイの首都バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Fight Night 33」メイイベントの女子アトム級ムエタイ世界タイトルマッチで、王者のアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)が挑戦者のヨハンナ・パーソン(スウェーデン)を3R KOで下し、4度目の防衛に成功した。
試合開始すぐから挑戦者は果敢に王者を攻め立てたが、ロドリゲスは冷静に対処。3Rには完全に試合を支配し、必勝のコンビネーションでパーソンを撃破した。
フィニッシュは一瞬だったが、それは動きの流れで起きたものではなく、ロドリゲスは今回のファイトキャンプで準備していた戦略に基づいたものだった。
「私たちは最初のラウンドで距離をコントロールするのに集中した。第2ラウンド目は、少し道に迷うような展開になったが、第3ラウンド目で、軌道修正し、KOへの道筋を見つけた。」
「私たちはこのショットを何度も練習でやった。ボディショットとフック。私たちは何週間もこれをトレーニングしており、全てが上手く機能した。」
ロドリゲスが3Rに元WBCムエタイ世界王者を倒した劇的なフィニッシュは5万ドルのパフォーマンスボーナスを彼女にもたらした。
強烈な左フックによる完璧なフィニッシュだったが、そこに辿り着くまでパーソンは予想以上に困難な相手だったと、ロドリゲスは認める。
「私たちは彼女が強力なプレッシャーをかけることを知っていたが、同時に手数が多いのは予想外だった。彼女はたくさんパンチを繰り出した。」
「彼女に何度も打たせてしまったが、第3ラウンドで、私は自分のコーナーに耳を傾けた。彼らは私に何をするべきかを教えてくれて、そして全てが機能した。それでフィニッシュへの道筋が見えた。」
ロドリゲスはONE女子アトム級ムエタイ世界王座で4度の防衛に成功し、キャリア戦績を35勝7敗とした。2020年8月に3競技制覇者でスーパースターのスタンプ・フェアテックスからムエタイ王座を奪った以来、この階級では負けなしだ。
ロドリゲスは今年3月の「ONE Fight Night 29」で、挑戦者の英国スター選手マリー・マクマナモンからTKO勝利を飾っていたが、これで2連続KO勝利だ。
「私たちは常にフィニッシュを狙っているし、それで出来るだけ早く決めることをイメージして戦っている。ボクシング技術の成長に伴って、自分が全局面で強くなったと実感している。だから、フィニッシュで試合を終わらせることに集中している。」
ロドリゲス、MMA挑戦について言及
ロドリゲスはONEアトム級ムエタイでの長期政権を続けるつもりだが、その一方でMMA制覇も狙っている。彼女は以前、onefc.comのインタビューで、2026年にMMAデビュー戦を行う考えがあることを語っていた。
所属するプーケット・ファイト・クラブで、ロドリゲスは以前からBJJの道着もノーギのトレーニングを積んでいることから、世界トップのスタンド打撃を持つ彼女にとって、MMAデビューまでそんなに時間はかからないはずだ。
「MMAをトレーニングにフォーカスしている。来年からMMAに挑戦する。全てが上手くいけば、ベルトの防衛も行うが、今の最終的に見つめている先はMMAだ。」