サイドストーリー

ONEアスリートに聞く「正月太り」対策

2019年12月20日

年末年始になると毎年、各種メディアでいわゆる「正月太り」対策の特集が組まれる。忘年会にクリスマス、お正月といった行事でご馳走の誘惑が多いこの時期、体重増加に悩む人も多いのではないだろうか。

そこで、2019年にONEチャンピオンシップの大会に出場した日本人選手に年末年始を健康に過ごす方法を聞いてみた。仕事の一環として減量に取り組むプロの格闘家たちの言葉を役立ててほしい。

※ONEでは選手の安全性を重視し急激な脱水による「水抜き減量」を禁止しています。

山口芽生:1日1度は好きなものを

12月初旬の時点で既に、正月太り対策を始めている。忘年会シーズンから“やばい”時期は始まっている。

1日1食は天丼でも揚げ物でも好きなものをガッツリ食べる。それ以外は温野菜など軽めだ。脂質を取りすぎないように気を付けている。

温野菜は食べやすい大きさに切って、レンジで温めるだけ。出汁風味の塩を使ったり、最近はニンニク風味のオリーブオイルと塩で食べたりする。それなりに満足する。その他、有酸素運動を多く取り入れ、半身浴を毎日1時間ほどしている。

先日の10月の試合(両国大会「ONE: CENTURY PART II」)から今1キロほどしか変わっていない。年末は”やばい”だろうなと思い、ずっとキープしている。

和田竜光:楽しむ時には楽しむ!

正月なんて太っていいのでは?

年末年始はそういう時期だから仕方がない。食事を気にしていたら楽しめない。(その代わり)正月が終わったらトレーニングして、食べた分は戻していかないといけない。

楽しむ時には楽しむ!ただ、この数年は毎年、何かしら試合があって備えているので、年末年始はおせちを食べたり酒をたっぷり飲んだりはできていない。

青木真也:敵はアルコールでは?

正月太り…?年末太るんだね、みんな。

それはほとんどの場合、むくみだと思う。5キロ太っても水分のむくみだと思うから、その後に食生活を戻して動き始めれば、体重は戻るだろう。だから気にしないことが大切ではないか。

僕は体質でお酒が飲めない。ずっと選手をやっているが、太ったと言われることがない。だから(正月太りの原因は)アルコールではないかと思う。アルコールは、食べ過ぎなどリミッターを解除するからだ。

若松佑弥:30回以上噛んで早食い防止

ダイエットはあまり人に勧められない。自分が減量で辛い思いをしていたからだ。普通の人ならそんなに辛い思いしなくていいと思う。減量幅は5、6キロくらいだが、それでもきつい。

正月は年に1回だから、好きに食べていいと思う。食べ過ぎないことが大切だが、(ダイエットを)やる必要はないと思う。強いて言えば、肉ばかり食べないで野菜も食べたらいい。自分も肉を食べる分、しっかり野菜も食べる。

あとは、しっかり噛むようにしている。よく噛むことを意識したら早食いにもならない。自分の体に擦り込むように「自分の身になれ」と思いながら30回以上は噛む。

久米鷹介:食べたら食べた以上に動けば痩せる

食べたら動く。これが一番だ。食べた以上に動けば痩せるからだ。基本通りだ。

持論としては「これは太らない」と思いながら食べる。太ると思いながら食べると太る気がする。まぁ、それでも太るのだが(笑)。

自分は食事が大好き。食べるからこそ動けるようになるので、より動いて、体重を落としていく感じだ。減量中も食事はしっかり取る。体に良くないものは抑えるなど、質を上げていくようにはする。

スポーツ選手の減量については、食べないで動けなくなると、練習の質も落ちる。自分の体を作るエネルギー源を取り入れて、動ける体を作ることが大切だと思う。(自身は)減量中でも1日4食くらい食べる。

佐藤将光:食べ過ぎない、食べたら動く

当たり前のことしか言えないが「食べ過ぎない」「食べたら動く」。その後に動けば、太っていいのでは…。

松本光史:期間を決めてダラダラせず

僕も(正月太りを)する…。おいしいものを食べるのは、気持ちの面ではいいことなので、しっかり食べる。

ダラダラするのが選手としてもダメだと思う。「試合の後は好きなもの食べてもいい」など期間を決めれば、そんなに悪いことではないし、精神的にもいいことだと思う。

猿田洋祐:運動の習慣化が鍵

正月に向けて今から(インタビュー時の11月末)運動を習慣化することではないかと思う。太ってから頑張るより、運動を習慣化してみてはどうか。

手塚裕之:食べ過ぎたら運動

食べ過ぎた場合、その分運動すればチャラだ。冬は夏よりも体が代謝を良くしている状態なので、脂肪燃焼にはいいと思う。基本的には食べ過ぎないこと。もし、食べ過ぎたら運動。そして、きちんとコメも餅も食べることだ。

北方大地:子供のように全力で遊ぶ

正月はみんなが集まっているから、おいしいものを食べないのは理にかなっていない。朝と昼に「もう食べたくねぇ」というくらいまで食べ、夜はみんなでワイワイしたら早く寝る。そうして朝から早く遊ぼうね、と。

遊ぶ時間を少しずらすだけでこれは可能だ。子供のようにエネルギーを全力で使い切ればもたない。中途半端にだらだら小出しにするから良くない。1日を長く使おうとすると、夜食べて結局太る。

正月は子供のように過ごした方がいい。朝起きた瞬間「ぐわーっ」と食べて、昼も食べて、ミニゲームをしたり出かけたりして、寝落ちするまで過ごす。(休みで)仕事がないのなら、そこまでやってもいい。それが心身ともに健康だと思う。

岡見勇信:ストレスを感じるより、しっかり食べてしっかり動いて

妻にもよく言っているが、食べないでダイエットするのは良くない。食べて運動を多くしたほうがいい、と伝えている。たくさん食べて、たくさん動いて、そして素晴らしい肉体を手に入れる、というのが男女問わず、最も健康的に体を作れる方法だと思う。

正月太りするのであれば、運動するチャンスと思ったらどうか。中途半端にストレスをかけて食べないよりも、しっかり食べてしっかり動いたらいいと思う。

油ものばかり食べていてはダメだが、普通に食べていれば(問題ない)。体がやつれていたら、ウェイトをやろうが、運動しようが強くならない。