ムエタイを極めたい‼︎タイでのトレーニングガイド

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タイでのムエタイのトレーニングは、人生を変える体験になり得る。実際、ムエタイの生徒の多くがタイに行くことは通過儀礼だと考えている。

だが、いくつか考えておくべきことがある。

タイでのトレーニングは、自国とは勝手が違う。トレーニング方法も、気候も、食べ物も異なる。ムエタイの教授法そのものも違っている。

この記事では、タイでムエタイを学ぼうという人が見落としがちな側面をいくつかご紹介しよう。些細なことに感じられるかもしれないが、知っているのといないのとでは体験の質が段違いはずだ。

渡航前の体づくり

ONE Featherweight World Champion Martin Nguyen goes for a run on the beach

トレーニングによる最大限の効果を得るためにも、タイに渡る前にしっかり体を作っておく必要がある。

✔️ロードワーク

タイでのトレーニングを本当に意義のあるものにしたければ、有酸素運動を徹底的に行い、コンディションを事前に整えておくことだ。

タイのムエタイトレーニングでは、多くのロードワークが必要とされる。ムエタイ選手たちは1日2回、最長12キロメートル走る。たいていは、朝の方が午後よりも長い距離を走る。「微笑みの国」タイに渡る前に呼吸循環器系は鍛えておいた方がいいだろう。

✔️15分縄跳び

タイのアスリートたちは午後、特に雨の日には縄跳びをすることが多い。最長で30分間ほど跳び続ける。それだけ長くトレーニングで縄跳びした経験がなければ、おそらく母趾球にまめができるだろう。

最低15分間続けて縄跳びをする練習をしておくといい。足の裏の皮膚が、鍛えられて固くなる。タイでのトレーニング中にもし足にまめができてしまったら、メディカルテープで巻いておこう。もし許可が出たら、スニーカーを履いて縄跳びをするのがいい。

✔️皮膚の保護を

タイでは腹筋をすることも頻繁にあるだろう。汗をかいた肌がキャンバスやジムのマットの荒い布地に擦れると、腰の部分の皮膚がはがれてくる可能性がある。タイに到着した時に皮膚のコンディションの十分でない場合は、腰の部分にワセリンを塗ると摩擦を抑えることができる。

皮膚の擦傷やまめは些細な傷だと思うかもしれないが、トレーニングの足を引っ張ることがある。しかもきちんとケアをしなければ、炎症の原因にもなりかねない。

情報収拾と準備

Muay Thai World Champion Petchmorakot Petchyindee Academy kicks for the photographers

有酸素運動とコンディショニングに勤しむとともに、自分のやりたいことやニーズに合ったトレーニングキャンプを探し始めよう。事前に調べておくことで、タイでも最高レベルのムエタイトレーニングを受けることができる。

クリンチのテクニックを磨きたい、キックを上達させたいなど、タイに行く目的がそれぞれあるだろう。それに合ったキャンプを見つける必要がある。

キャンプを選ぶ時に、以下を参考にしてほしい。

✔️ジムの選び方

トレーニングキャンプはそれぞれ違うことに重点を置いている。クリンチを上達させる、キックの能力を向上させる、オールラウンドなアスリートを生み出すなど、様々な特色がある。

トップレベルのジムを見つければいいというわけではない。自分にぴったりのキャンプを探したければ、好きなムエタイ世界チャンピオンがどこでトレーニングしたかを調べてみるのもいい。

たとえば、ロッタン·ジットムアンノンのような打撃を目指したければ、ジットムアンノン·ジム(Jitmuangnon Gym)に行くのがいいかもしれない。ペットモラコット·ペッティンディーアカデミーのようなクリンチができるようになりたいなら、ペッティンディーアカデミー(Petchyindee Academy)でトレーニングするのがいいだろう。

それぞれのキャンプの特色を検討し、自分のやりたいことに役立つかどうかに基づいて選ぶのをおすすめする。

✔️言葉の心配?

タイではよくトレーナーが生徒に「見て、やってみて」と指示する場面に遭遇する。見て覚えるタイプの人にとっては、素晴らしい環境だ。他の人たちのテクニックのやり方を見て真似をすればいい。

もしあなたがテクニックについての説明を聞くことで学ぶタイプだとしても、心配する必要はない。タイ語がしゃべれなくても、トレーニングで多くを学ぶことができる。

そもそも、たいていの場合、トレーナーは言葉でテクニックを説明するより、実際に体に触れてポジションを直してくれる場合がほとんどだ。本当に参加したいトレーニングキャンプがあれば、言葉の壁を理由に諦めるべきではない。

✔️荷造りのコツ

ムエタイトレーニングのためにタイに行くなら、必要な物は持参しよう。グローブやムエタイパンツ、マウスピース、ファウルカップ、レッグガードなどだ。

ファウルカップとマウスピース以外は、ジムで借りられることも多い。

荷物を少なくしたいのなら、タイに着いてから買うこともできる。ルンピニーやラジャダムナンなど、多くのスタジアムではムエタイ用具を売るショップが併設されている。

現地に着いたら

Russian lightweight mixed martial arts star Timofey Nastyukhin sits on a tire at Tiger Muay Thai in Phuket, Thailand

湿気の多いタイの空気では、トレーニング中の呼吸がつらいこともあるだろう。だが、他にも考慮すべきことがある。

✔️ペースを知る

トレーニングの初日は100%の元気があると感じられるかもしれない。だが、2日目、3日目にはあちこちが疲れたり痛んだりしてきて、そのうち体が重くなってくるだろう。タイでのトレーニングに気持ちは浮き立っているはずだ。初めてなら、なおさらだ。

それに、トレーニングを頑張っているところをタイ人のクラスメートたちに見せたいとも思うだろうが、張り切りすぎないようにしてほしい。

無理をすれば、怪我をすることもあり得る。そうすればトレーニング自体に参加できなくなる。それほど残念なことはないだろう。時々は、午前か午後のどちらかを休みにするといい。ペースを保つ訓練をしておけば、どこのキャンプに参加しても、周りの人にとっても良いトレーニングパートナーとなれるだろう。

✔️水分補給

タイに着いてしまえば、好きなことをしていいと思うかもしれない。だが、覚えておいてほしい。体調を崩したり、怪我をすると、トレーニングに使えるはずの時間を無駄にすることになるのだ。

体をいたわるためにするべき一番重要なことの1つは、水分を十分に摂ることだ。喉が渇くまで、または休憩まで水を飲まないということのないようにしよう。朝から晩まで1日を通して、水分を摂り続けるのが大切だ。

また、キャンプに電解アルカリ水のパックを持っていくといい。タイのコンビニならどこでも売っている。筋肉に水分を補給し、トレーニングの際の機能を高める。

✔️食べ物・飲み物

タイ人は風味の強い食べ物を好む。タイ料理は辛いか、酸っぱいか、甘いか、苦いか、もしくはそのすべてという時もある。もし自国での味付けの薄い料理に慣れているなら、毎食タイ料理を食べると胃腸に負担がかかるだろう。辛いものに慣れていないのなら、炒飯など、比較的あっさり目のメニューを選ぶといい。

外食の時は、サラダは避けた方が良いだろう。野菜を洗う水が衛生的な水かどうかわからないからだ。タイの水道水を飲むことに慣れていないと、お腹を壊すことがある。そのため、屋台で飲み物を買う場合、氷を入れない方がいいだろう。

結論

ONE Women's Strawweight World Champion Xiong Jing Nan wraps her hands at the Phuket Top Team gym in Thailand

ムエタイの初心者であれ、プロの選手であれ、タイでトレーニングをするならしっかりと考えた選択をしよう。そうすれば、ムエタイのみならず、、自分自身についても新たな発見があるだろう。

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