2025年の“記憶に残る”激闘ファイト・トップ5!スーパーレックvs与座も
2025年、ONEチャンピオンシップは世界中のファンに、MMA、ムエタイ、キックボクシング、サブミッショングラップリングにわたる世界最高峰の格闘技を届けた。手に汗握る世界タイトル戦、感動的な復活劇、スターを生み出すパフォーマンス。これらの戦いは、記憶に刻まれる瞬間を生み出した。
ONEチャンピオンシップが生んだ2025年のトップ5ファイトを振り返ろう。
#1 ファブリシオ・アンドラージvs.エンク・オルギル・バータルフー
バータルフーは12月初めの「ONE Fight Night 38」で、スターダムへと駆け上がった。王者アンドラージを激闘の末に一本勝ちし、ONEバンタム級MMA世界王座を獲得したのだ。3連勝中の36歳は、バンコクのルンピニー・スタジアムでのメインイベントに静かな自信を携えて臨んだ。
バータルフーはこの大舞台で動じなかった。ONEで最も恐れられるKOアーティストの一人と向き合っても、表情一つ変えなかった。アンドラージはONE在籍5年間無敗。そのフィニッシュ能力は年々研ぎ澄まされていた。
アンドラージはクリンチからの鋭いエルボーで早々に主導権を握り、初回にはダウンも奪った。しかし元ONEフェザー級MMA世界王者ジャダンバ・ナラントンガラグの弟子であるバータルフーは屈しなかった。スピニングバックキックで反撃し、アンドラージを苦しめた。
流れが変わったのは2ラウンドと3ラウンド。バータルフーは何度もアンドラージに打撃を当て、テイクダウンを決めた。トッププレッシャー、容赦ないグラウンド&パウンド、絶え間ないサブミッションの脅威——王者を着実に削っていった。
相手が衰えていることを感じ取ったバータルフーは、4ラウンドで攻勢を強めた。再びテイクダウンを決めると、アンドラージは攻撃の下で崩れた。バックを取られた瞬間、バータルフーは深いリアネイキドチョークを極め、1分33秒でタップを奪った。
バータルフーは格闘技界最高の栄誉を手にした。モンゴルのウフナーギーン・フレルスフ大統領から賞賛を受け、ONEチャンピオンシップのファイト・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。
#2 プラジャンチャイvs.ジョナサン・ディベラII
10月の「ONE Fight Night 36」で実施されたONEストロー級キックボクシング世界タイトル統一戦。ディベラは、プラジャンチャイとの再戦に復讐の念を抱いて臨んだ。
2024年6月の「ONE Friday Fights 68」で、プラジャンチャイはディベラにキャリア唯一の敗北を与え、空位の王座を獲得した。ディベラはその後、階段を登り直すことを余儀なくされた。2024年12月にボテーリョを圧倒し、3月には生ける伝説ガイヤーンハーダオを支配して暫定ベルトを手にした。
世界タイトルを賭けた再戦。ディベラは集中していた。洗練された戦略と揺るぎない集中力を携えて。2戦目は結果を変えた。
試合開始すぐ、ディベラが動いた。中間距離からのローキックとジャブ・クロスのコンビネーションを次々と繰り出す。彼のハンドスピードがプラジャンチャイの防御を崩し、フットワークが電光石火の出入りを可能にした。
プラジャンチャイの伝説的なカウンターが発動したのはチャンピオンシップラウンド。約1年半前の初戦でディベラを苦しめたステップインからの膝蹴りが決まった。KOを狙い、頭部を狙い続けた。
しかしディベラは冷静だった。プラジャンチャイにさらなるパンチコンビネーションと鋭いローキックを浴びせ続けた。最終的に、ディベラの圧倒的な手数と精度が判定勝利をもたらした。王座を統一し、雪辱を果たした。
#3 スーパーレックvs.与座優貴
11月、与座優貴は復讐に燃えてONE 173のサークルに上がった。元K-1王者の目標は、チーム・ヴァシレウスのチームメイト、武尊の雪辱を果たすこと。武尊は2024年1月の「ONE 165」のONEデビュー戦で、ONEフライ級キックボクシング世界王者スーパーレックに敗れていたのだ。
バンタム級キックボクシングでの対決。試合開始すぐ、与座が試合の主導権を握った。スーパーレックの脚を攻めるカーフキックと鋭いパンチのコンビネーション。スーパーレックの鉄壁の防御を揺さぶった。
中盤、スーパーレックが調子を取り戻すも与座は対応。与座はスーパーレックに、得意のフェイントと蹴りを自由に使う隙を与えなかった。
最終ラウンドはどちらも譲らない激闘。しかし与座はスーパーレックにクリーンヒットを連発。スーパーレックは力を出せないままにタイムアップ。
判定勝利により、与座はパウンド・フォー・パウンドの偉大な選手を相手にキャリア最大の勝利を手にし、チームメイトの雪辱を果たした。
#4 エイドリアン・リーvs.タイ・ルオトロ
世界中のファンが息を呑んで見守った。ONEウェルター級サブミッショングラップリング世界王者ルオトロが、2025年9月の「ONE Fight Night 35」で待望のMMAデビューを果たす瞬間を。しかし、彼に簡単な相手は与えられなかった。22歳のルオトロは、プロ3戦全勝のエイドリアン・リーと対戦することになったのだ。
しかし、ルオトロは19歳のライバルの実績とリー一族の血統に怯まなかった。1Rは激しい攻防で、両選手が打撃とグラップリングの攻防を繰り広げ、ファンを沸かせた。ルオトロがよりコントロールしていたものの、リーは兄で2階級MMA世界王者クリスチャン・リーと同様に粘り強く戦った。
2ラウンドでルオトロが試合を完全に支配した。テイクダウンを決め、流れるようにバックテイク。リーのグリップを外すと、BJJの神童はリアネイキドチョークでリーからタップを奪い、華々しいMMAデビュー戦を飾った。
#5 アリーフ・ソー・デチャパンvs.ラマダン・オンダッシュ
「ONE Fight Night 38」に、アリーフは覚悟を持って挑んだ。オンダッシュに勝たなければ、ONEストロー級ムエタイ世界王者プラジャンチャイへの挑戦権は得られない。
21歳のアリーフは、自らのリーチアドバンテージで試合をリード。中間距離でのミドルキックでオンダッシュを攻める。一方、19歳のオンダッシュは豪快な左フックでKOを狙う。
アリーフは2ラウンドで完全に主導権を握った。オンダッシュが距離を詰めようとするたびに、正確なミドルキックでカウンターを合わせる。思うように攻め込めないオンダッシュは、徐々に焦りを見せ始めた。
最終ラウンド、オンダッシュは焦って前に出た瞬間、大きな隙が生まれた。その隙を見逃さなかったアリーフが完璧なタイミングで左膝蹴りを放つ。オンダッシュの顎を直撃し、マットに崩れ落ちた。何とか8カウント以内に立ち上がったものの、そのダメージは大きかった。
この決定的な一撃によりアリーフは判定勝利を収め、プラジャンチャイのベルトへの次の挑戦者としての地位を確固たるものにした。