【2/14 ONE Fight Night 40】ニコ・カリロ、2度目のONE世界タイトル挑戦に「これまで順風満帆ではなかった。今度は逃さない」
ニコ・カリロにとって、ONEの世界タイトル挑戦への道は決して平坦なものではなかった。そしてそれこそが、この挑戦を意義深いものにしている。1年前にONE暫定バンタム級ムエタイ世界王座獲得に失敗した後、スコットランドのパワーハウスは黄金のベルトへの2度目のチャンスを与えられ、再びキャリアを決定づける瞬間の瀬戸際に立っている。
2月14日にタイ・ルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 40」のONE暫定フェザー級ムエタイ世界王座決定戦で、カリロはタイ強豪のシャドウ・シンハ・マウインと対戦する。
カリロにとって2度目の世界挑戦、前回の敗北は今回の挑戦をより意義深い形で作り直したと信じている。
「何も変わらない。ただ、より甘美に感じるだけだ。最終的には、振り返って人々にこのストーリーがどれほど壮大かを語ることになる。ONEチャンピオンシップに登場して、すべての試合に勝って、そしてタイトルを獲得する。それも素晴らしいことだっただろう。」
「でも、頂点に到達し、転落して、再スタートを切り、人々に証明するためにもう一度すべてをやり直す。諦めず、目標を持ち、容赦ない努力で追い続ければ、物事を実現できる。諦めさえしなければね。そういうストーリーの方がさらに素晴らしいと思うんだ」
カリロの最初のONE世界タイトル挑戦は、2025年1月にバンタム級でタイ・アルジェリア系の長身ナビル・アナンを相手に実現した。しかしこのKOでの完敗は彼に結果だけでなく、自分に最も適した階級を再考することを余儀なくさせた。
ONEバンタム級ムエタイ世界タイトル争いに急いで戻るのではなく、27歳のカリロはフェザー級に戻った。ファイターとして最も健康で、最も強く、最も完成度が高いと感じる階級だからだ。
そして、この決断は即座に報われた。階級を上げて以来、カリロは生き返ったように見え、ムエタイとキックボクシングで7度の世界王者シッティチャイ・シッソンピーノンやルーク・リッシなどエリート相手を連続KOで倒してきた。このパフォーマンスが、彼の世界王座への野望が終わっていないことを証明した。カリロは世界最大の格闘技団体での6勝すべてで100パーセントのフィニッシュ率を維持しているのだ。
「語るには素晴らしいストーリーだ。でも最初は順風満帆じゃなかった。少し険しい道を通らなければならなかった。揺れ動く瞬間があった。山の麓に戻って、また登り直す。だから私にとっては、甘美が増すんだ。今度は逃さない」
カリロ、アナン戦の敗北で気づいたこととは
カリロは昨年の最初の世界タイトル挑戦以来、より自身のマインドセットが進化したと信じている。アナン戦での敗北は競技上の挫折だけでなく、すべてを振り返ることを強いられた瞬間だった。
スコットランドの破壊者にとって、黄金のベルトを獲得するには、野心と同じくらい持続可能な姿勢が必要だという気付きに繋がった。
その変化は、2月13日の「ONE Fight Night 40」で待ち受けるシャドウ・シンハ・マウインとのONE暫定フェザー級ムエタイ世界タイトル戦に向けた準備の仕方に反映されている。
「いいか、モチベーションなんてクソだ。モチベーションは来ては瞬く間に消える。モチベーションなんて何でもない。私を動かし続けているのは自分を律しコツコツとやる気持ちだ。継続させる力だ。モチベーションは今日あっても、明日には消える」
「ベッドから起き上がらせるのは自制心だ。ジムに行かせるのも自制心だ。練習をやり抜かせるのもそうだ。だから、私はモチベーションのある人間じゃない。自制心のある人間なんだ」
自制心を重視する考え方は、トレーニングだけでなく、カリロの人生そのものに対する見方も変えた。かつては個人的な目標だったものが、敗北と再起を経て、より大きな意味を持つようになった。キャリアの中で大きな挫折となった敗北は、最終的に成功の意味と、それを誰と分かち合うかを彼に教えた。
昨年6月にエイミー・マケルヒニーさんと結婚したカリロ。彼にとって世界タイトルは、困難を乗り越えてきたからこそ特別な意味を持つ。もしONE Fight Night 40で暫定王座を獲得したら、それは自分だけの勝利ではなく、支えてくれた人たち全員の勝利になる。
「もしこのベルトを獲得したら、この旅に関わってきたすべての人にとっての勝利だ。妻、コーチ、チーム、何年も前からのスポンサー、 この夢を信じてくれたすべての人の勝利だ。この瞬間は私たち全員のものなんだ」
「世界タイトルは私が何を表しているかを示している。それはハードワークだ。この旅がまさにそうだった。簡単なことは何もなかった。困難だった。そして黄金のベルトを肩にかけたとき、それはすべての人々へのメッセージになる。ハードワークは報われると」