【11/16 ONE 173】11月日本大会はONE史上最大のイベントに、安保瑠輝也が電撃参戦!吉成名高が初代アトム級ムエタイ王座に挑戦
ONE Championshipは9月11日、東京・品川のザ・グランドホールで「ONE 173: Superbon vs. Noiri」の記者会見を開催した。同大会への出場が決定した団体最大級のスターたちが集結し、メディアに対応した。選手たちは一連の熱い質問に答え、初めて顔を合わせて対峙する一方、ONEチェアマン兼CEOのチャトリ・シットヨートンは大規模な対戦発表を行った。
正規王者スーパーボンと暫定王者の野杁正明によるONEフェザー級キックボクシング世界王座統一戦をメインに、オマール・ケインとアナトリー・マリキンによるONEヘビー級MMA世界王座を賭けた待望の再戦も組まれ、ファンはドラマチックな夜を迎えることになる。
11月16日に有明アリーナで開催されるこの超メガイベントを心待ちにしながら、この豪華な記者会見からの最大の5つのポイントを紹介する。
#1 ONE 173はONE史上最大のイベントに
ONEは過去10年間、数え切れないほどの歴史的ビッグイベントを届けてきた。数々の名勝負を生み出したONE Xから、常にドラマチックなONE Fight NightやONE Friday Fightsイベントまで。しかしONE 173は、同団体のこれまでで最も壮大な興行としてそれら全てを凌駕する可能性がある。
これまで単一のイベントで全階級・全競技にわたってこれほど注目が集まったことはない。復活のテーマが掲げられている本大会。マリキンはケインと対戦し、手から滑り落ちたヘビー級MMAの王座奪還を目指す。ロッタン・ジットムアンノンは自身のレガシーを回復させるために戦う。クリスチャン・リーは宿敵との因縁に決着をつけることを熱望し、スタンプ・フェアテックスはキャリアを脅かす負傷からの復帰初戦だ。
一方、日本最強の戦士たちはジャパンフラッグを背負って世界に挑む。野杁はホームファンの前でフェザー級キックボクシングの統一王座を賭けて戦い、MMAフライ級王者の若松佑弥は初V戦でストロー級王者パシオとの王者対決に挑む。元K-1王者の与座優貴とKANAもタイトル挑戦を狙い、タイの超強豪と激突する。
#2 4つのビッグマッチが発表
チャトリは今回の会見で4つのビッグマッチを発表した。ロッタンとノンオー・ハマによるタイ人同士のメガファイト、空位のONEフライ級ムエタイ王座を賭けたビッグレジェンドの激突だ。
リーは“無敗のデストロイヤー”アリベック・ラスロフとのONEライト級MMA世界王座を賭けた待望の再戦に臨む。初戦がノーコンテストに終わった後、両者ともライト級ベルトを賭けた未完の仕事に決着をつけることを熱望している。
吉成名高はヌンスリン・チョー・ケットウィナーと世界王座を賭けて対戦し、ONEアトム級ムエタイでの史上初の王者が誕生する歴史的瞬間を迎える。
そして、安保瑠輝也がONEに電撃参戦。デビュー戦で超強豪のマラット・グリゴリアンとフェザー級キックボクシングマッチで激突する。KO決着必至の一戦だ。
#3 アトム級ムエタイ初代王者が誕生
男子アトム級ムエタイはスリリングな激闘名勝負が繰り返されており、ONE 173では遂にその初代王者を決める戦いが行われる。
鳴り物入りでONEに参戦した名高はタイトルコンテンダーの筆頭株として、圧倒的なパフォーマンスを披露。距離とタイミングをコントロールしながら完璧なコンビネーションを放つ能力は他の追随を許さない。
対するヌンスリンは実戦経験豊富なタイの戦士。チョー・ケットウィナー門下の選手は、タイの最も権威あるスタジアムでの過酷な激闘を通じて名声を築いてきた。
初代王者のベルトが懸かる中、最後まで立っているのは名高かヌンスリンか。
#4 安保瑠輝也が電撃参戦、「主役が遅れて登場しました」と発言
元K-1王者の安保瑠輝也は、アルメニア強豪マラット・グリゴリアンに対して遠慮ない発言をした。ONEデビューを果たす日本のスーパースターは、最高の自信を持ってステージに上がり、次のように述べた:
「日本・世界の格闘技ファンのみんな、主役が遅れて登場しました。俺がこのONEに来たからには史上最高に盛り上げて、大会自体の空気を変える。ボクシングや階級を超えた戦い、いろいろな経験を積んで、次元を超えた強さになった俺がONEフェザー級の真の世界王者になるので、俺の覚悟に期待してください」
キックボクシング界で最も恐れられるストライカーの一人、グレゴリアンはこの安保の発言に怒りを隠さない。
「ここ最近、私の中にあった怒りというものを向ける矛先が出来たような気がする。この戦いに私は全力を注ぎ、安保選手に対して身も心も打ち砕くような、彼が絶対に忘れられなくなるような試合をしたい」
果たして、安保のONEデビューはどのような戦いとなるのか。
#5 武尊とピューリックが対峙
歴代最強のキックボクサーの一人として人気の武尊は、今度の対戦相手からわずか数歩離れた場所に座りながら、いつものように冷静沈着で落ち着いていた。一方、40歳のベテランのデニス・ピューリックは武尊に対し大胆なフィニッシュ宣言をした。
「みんなが武尊選手を応援すればするほど、自分の集中力が高まっていく。そして自分が彼を倒したいという思いの強さもより強くなっていく。もちろんKOする気でいる。彼の弱点はここ数試合の中で見えている。彼から光を奪いたい」
武尊にとって、これはキャリアで最も重要な戦いの一つだ。34歳となった武尊はロッタンとの再戦を熱望し、さらにONEフライ級キックボクシング世界王座へ最後の挑戦を狙う。
しかしそのためにはまずはピューリックを倒さなければいけない。”ナチュラル・ボーン・クラッシャー”の復活となるか、注目の一戦だ。