【8/2 ONE Fight Night 34】裏メイン3試合に注目!世界トップグラップラー、ゲイリー・トノンが復帰
ONEチャンピオンシップは8月2日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムにて「ONE Fight Night 34」を開催。
ムエタイとMMAの9試合が行われ、メインイベントではライト級ムエタイタイトルマッチで、王者のレギン・アーセル(スリナム/オランダ)が挑戦者のジョージ・ジャービス(英国)と対戦。
また、日本から竹内龍吾がONE2戦目で、韓国のカン・ジウォンに挑む。
「ONE Fight Night 34」多くの視線がメインイベントに注がれる一方で、その他も激アツなカードが目白押し。“裏メイン”3試合を以下に紹介する。
#1 ゲイリー・トノン vs. シャミル・ガサノフII
世界トップグラップラーのゲイリー・トノン(米国)が待望の復帰。フェザー級MMA3位のシャミル・ガサノフ(ロシア)と対戦する。
両者は2023年7月に1度対戦しており、その際はトノンが2Rにニーバーで一本勝ちしていた。
キャリア初の敗北を喫したガサノフ。その後は4連勝と勝ち続け、ランキングも3位に浮上、トノンにリベンジする権利を手にした。直近の試合では、元ONE2階級制覇王者のマーティン・ニューエンを撃破し、その実力を改めて証明した。
フィニッシュ決着必至の戦い、トノンが鮮烈の一本勝ちを見せるか、勢いの乗るガサノフが飲み込むか。
#2 ベン・タイナン vs. キリル・グリシェンコ
現在、地球上で最も危険なヘビー級MMAファイターの2人が激突。無敗のカナダ人ファイター、ベン・タイナンがONE暫定ヘビー級MMA世界タイトルマッチを経験したキリル・グリシェンコと対戦する。
タイナンは無傷のプロ記録と完璧なフィニッシュ率を誇ってこの一戦に臨み、ヘビー級で最もエキサイティングなスター選手の仲間入りを狙う。
“バニラサンダー”の異名を持つタイナンと対峙するのは、卓越したグラップリング技術を併せ持つストライカー、グリシェンコだ。
2度の欧州レスリング王者の実績を持つベラルーシのパワーハウスは、2021年4月のONEデビューで即座にインパクトを与えた。現ONEヘビー級MMA世界王者のオマール・ケインにTKO勝利を飾っているのだ。
この試合は“ヘビー級MMAタイトルの次期挑戦者決定戦”として注目の一戦だ。
#3 ルンラーウィー・シッソンピーノン vs. ユセフ・アスイック
最後に紹介するのは、コーメインで実施されるルンラーウィー・シッソンピーノン vs. ユセフ・アスイック。
メインのレギン・アーセルとジョージ・ジャービスのライト級ムエタイ世界タイトルマッチの前哨戦として実施されるが、この試合の勝者が次期挑戦者になる可能性は高い。
ルンラーウィーは2023年2月にONE初参戦すると3連勝を挙げると、タイトルコンテンダーの一人として一躍注目を集める存在となった。
その後ドミトリー・メンシコフにKO負けしONE初黒星を喫したが、シャーキル・タクレティ、ボグダン・シュマロフを撃破し、復活をアピール。しかし前戦でジャービスにKO負けしタイトル挑戦を逃した。
タイトル挑戦を狙うルンラーウィーの再起戦の相手としてONEが準備したのはモロッコ系デンマーク人ストライカーのアスイックだ。
30歳のアスイックは元2階級ISKA世界チャンピオン、元WMCムエタイ世界チャンピオンの肩書を引っ提げ、世界最大級の格闘技団体に参戦した。
2024年10月のONEデビュー戦では、2度のタイトルマッチを経験した実力者のシンサムット・クリンミーを破り、彼もルンラーウィーと同様、タイトルコンテンダーの一人として注目される存在となった。
多彩な蹴り技と鋭いボクシング技術を持つルンラーウィーと、長いリーチでロングレンジの戦いを得意とするアスイック。タイトル挑戦に大きく近づくのはどちらだ。