【11/16 ONE 173 日本大会】メインの世界王座戦だけじゃない!武尊、与座優貴、安保瑠輝也、“KO決着必至”の戦いは必見
11月16日(日)、ONEチャンピオンシップが「ONE 173: Superbon vs. Noiri」で東京に有明アリーナで開催。世界中の格闘技ファンは歴史的瞬間を目撃することになる。
5つの世界王座が懸かり(ロッタンvsノンオーは延期)、メインイベントではONEフェザー級キックボクシング世界王者スーパーボンと暫定王者野杁正明が統一戦で激突する。
このメガイベントの全試合が爆発的な展開を見せる可能性を秘めているが、中でも特に大会を盛り上げ、ファンを釘付けにしそうな試合がいくつかある。以下、最も記憶に残る瞬間を生み出しそうな3試合を紹介しよう。
#1 武尊 vs. デニス・ピューリック
元K-1三階級制覇王者の武尊と、危険なベテラン戦士、デニス・ピューリックがフライ級キックボクシングで激突する。対照的なスタイルの大注目対決だ。34歳の日本人スーパースターは、今年3月の「ONE 172」でロッタン・ジットムアンノンに第1ラウンドKO負け。前戦となる「ONE 165」でスーパーレックに僅差で敗れたことも含めると、武尊は日本大会で約5年間勝利から遠ざかっている。
武尊は、かつて日本で最も恐れられたストライカーとしての破壊力を取り戻すことに全力を尽くす。電光石火のハンドスピードと鋭いボディ攻撃は、開始のゴングからピューリックの驚異的な耐久力を試す脅威になるだろう。
しかしピューリックはこうした“削り合い”でその強さを発揮する。40歳のピューリックは昨年の「ONE 167」でロッタンを限界まで追い詰め、ロッタンが繰り出す全てビッグヒットを受け続けたが、マットには倒れず、勝負を判定まで持ち込ませた。
ピューリックの鉄の顎とKOパワーは、いつでも試合を終わらせる脅威だ。激戦区の135ポンド級で存在感を保つため、両者ともこの勝利が必要だ。背水の陣でプライドをかけて戦う2人、どちらかが倒れるまで激しい攻防を繰り広げるだろう。
#2 与座優貴 vs. スーパーレック
与座優貴とスーパーレックがバンタム級キックボクシングで激突する。この試合の勝者は、ジョナサン・ハガティーの世界王座への次期挑戦者候補となる可能性がある注目の一戦だ。
与座は数ヶ月にわたってスーパーレックに挑戦を呼びかけてきた。Team Vasileusのトレーニングパートナーであり親友の武尊のリベンジを果たしたいという思いからだ。パウンド・フォー・パウンドの主力選手に勝利すれば、与座のキャリア最大の勝利となり、世界のエリートの中に属することを証明できる。
与座の破壊的なカーフキックはONEでの2戦2勝で対戦相手を粉砕してきたが、27歳の与座はこれまでで最も厳しい試練に直面する。
スーパーレックもこの勝利を同じくらい必要としている状況だ。計量失敗でONEバンタム級ムエタイ世界王座を失い、今年初めにナビル・アナンに敗北した後、現ONEフライ級キックボクシング世界王者は勢いを失ったのではないかという声が上がっている。タイのスーパースターは、日本のファンの前でまたもう1人日本のスターを倒すことで、疑念を抱く者たちを黙らせる決意だ。
スーパーレックの卓越した技術と多彩な攻撃、そして与座の破壊的なローキック。タイvs日本のもう1つの壮大な対決は壮絶な戦いになるのは間違いないだろう。
#3 マラット・グリゴリアン vs. 安保瑠輝也
実績豊富なベテラン、マラット・グリゴリアンが日本の大人気選手、安保瑠輝也と対戦。このフェザー級キックボクシング対決は、感情が沸騰するバチバチの戦いになるだろう。
先月の「ONE 173: Superbon vs. Noiri」東京記者会見で、安保は大胆不敵にもがグリゴリアンを“ワンパターン”なファイターだと切り捨てた時、一気に緊張が高まった。安保の大胆すぎる発言は普段は冷静なベテラン、グレゴリアンの心に突き刺さり、その闘志に火をつけた。グレゴリアンは生意気な“デビュー新人”を謙虚にさせると誓った。
元Gloryキックボクシング世界王者の34歳は、今日でも世界最高のフェザー級の1人であることを証明しようと決意している。グリゴリアンの代名詞である前進プレッシャーと容赦ないパンチ重視の武器庫は、開始のゴングから“デモリションマン”を圧倒するかもしれない。
しかし安保は空虚な言葉を吐くだけで評判を得たわけではない。元K-1王者の安保は、キックボクシングで自分に最後に勝利した野杁正明へのリベンジを求めてONEに参戦してきた。
ブアカーオ・バンチャメークやマニー・パッキャオといったレジェンドとの対戦した後、安保はONEでより大きな高みを達成する力があることを世界に知らしめようとしている。
グリゴリアンと安保の衝突は、最初から最後までノンストップのアクションは確実。グレゴリアンの攻撃的な突進と安保のリーチと多彩な技、どちらかがマットに崩れるまで火花を散らす。
安保は前日計量で失敗し、この試合はキャッチウェイトで行われるが、フェザー級のタイトル挑戦権のチャンスもかかったこの試合、どのような結末を迎えるのか。