武尊
“ナチュラル・ボーン・クラッシャー”こと武尊は、鳥取県米子市出身の日本を代表するキックボクサーだ。両親と姉、妹の5人家族で育ち、子どもの頃から夢中になっていたのはプロレス観戦だった。しかし、やがてテレビで見たK-1ファイターたちに憧れを抱き、小学2年生で空手を始めた。
当初は趣味として空手を続けていたが、格闘技への情熱は次第に強くなっていく。高校進学時には保育士を目指し、福祉系のコースに進んだものの、遊びにのめり込み退学。これをきっかけに「格闘技で生きる」と決意し、キックボクシングの道を選んだ。高校生の頃からアルバイトを掛け持ちして渡航費を貯め、単身タイへ渡り本場ムエタイを学んだ経験が、彼のファイターとしての礎を築いた。
アマチュア時代から破竹の勢いで勝ち星を重ね、2011年にプロデビュー。2014年に念願のK-1参戦を果たすと、以降約7年間無敗を維持した。2015年にK-1スーパー・バンタム級、2016年にフェザー級、2018年にスーパー・フェザー級を制覇し、K-1史上初の三階級王者となる。圧倒的な攻撃力とスピード、そして闘志むき出しのファイトスタイルで日本格闘技界を象徴する存在となった。
2023年5月、武尊はONE Championshipとの契約を発表。世界最高峰の舞台で挑戦を続けている。デビュー戦ではスーパーレック・キアトモー9との激戦を経て、翌年にはタン・ジンをKO。続くロッタン・ジットムアンノン戦では惜しくも敗れたが、その闘いぶりは世界中のファンの心を震わせた。
近年は格闘技だけでなく、アジア各地の恵まれない子どもたちを支援する慈善活動にも尽力。2025年にはその社会貢献が称えられ、「ヴィクトリア・リー賞」を受賞した。どん底から這い上がり、夢を現実に変えた武尊の情熱と努力は、今も多くの若者たちに勇気を与え続けている。
ONEチャンピオンシップでの戦績
大会別結果
| 結果 | Sport | — | ラウンド | — | 対戦相手 | 対戦相手とイベント | 国 | 日付 | 大会 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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WIN
キックボクシング
TKO
TKO
2R (2:49)
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キックボクシング |
TKO
2R (2:49)
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2R (2:49) |
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デニス・ピューリックカナダ / ボスニア・ヘルツェゴビナ
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カナダ / ボスニア・ヘルツェゴビナ |
ONE 173 |
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LOSS
キックボクシング
ノックアウト
KO
1R (1:20)
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キックボクシング |
ノックアウト
1R (1:20)
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1R (1:20) |
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ロッタン・ジットムアンノンタイ
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タイ |
ONE 172: 武尊 VS ロッタン |
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WIN
キックボクシング
ノックアウト
KO
2R (2:47)
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キックボクシング |
ノックアウト
2R (2:47)
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2R (2:47) |
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タン・ジンミャンマー
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ミャンマー |
ONE Friday Fights 81: Superbon vs. Nattawut |
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LOSS
キックボクシング
ユナニマス判定
ユナニマス判定
5R (3:00)
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キックボクシング |
ユナニマス判定
5R (3:00)
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5R (3:00) |
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スーパーレック・キアトモー9タイ
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タイ |
ONE 165: Superlek vs. Takeru |
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