サムエー・ガイヤーンハーダオ
サムエー・ガイヤーンハーダオは、30年以上・400試合以上にわたるキャリアを誇る、ムエタイ史に名を刻む伝説的ファイターだ。ONE Championshipにおいて複数競技・複数階級で世界王座を獲得し、史上最高のムエタイ選手の一人として広く知られている。
タイ東北部ブリーラム県の農家に生まれ、ムエタイ選手だった叔父の影響やテレビ中継をきっかけに、9歳で競技を開始。正式な指導を受けることなく、ほぼ毎週のように試合に出場し、幼少期から驚異的な実戦経験を積み重ねた。
さらなる高みを目指し、15歳でバンコクへ移住。名門ジムで研鑽を積み、ほどなくしてルンピニー・スタジアム、ラジャダムナン・スタジアムという二大殿堂でデビューを果たす。たゆまぬ努力と献身により、サムエーは「生きる伝説」と呼ばれる存在へと成長していった。
キャリアの頂点は2018年。ONEスーパーシリーズにおいて初代ONEフライ級ムエタイ世界王座を獲得し、その名声を世界規模へと押し広げた。さらに
• 2019年12月:初代ONEストロー級キックボクシング世界王者
• 2020年2月:初代ONEストロー級ムエタイ世界王者
と立て続けに戴冠し、ONE史における不朽のレジェンドとしての地位を確立した。
2022年2月に一度は引退を表明し、当時保持していたストロー級キックボクシング王座を返上。しかし世界中のファンが別れを惜しむ中、2023年3月に現役復帰。復帰戦でライアン・シェーハンをKOし、その健在ぶりを示した。
その後、かつて自身を破った唯一の相手であるプラジャンチャイ・PK・センチャイとの再戦でONE暫定ストロー級ムエタイ世界王座に挑むも、雪辱と王座獲得にはあと一歩届かなかった。
42歳となった現在も、サムエーは卓越した技術、戦術眼、そして比類なき経験を武器に、ONEのリングで存在感を放ち続けている。
時代を超えて戦い続けるその姿は、まさにムエタイそのものを体現する存在と言えるだろう。
ONEチャンピオンシップでの戦績
大会別結果
| 結果 | Sport | — | ラウンド | — | 対戦相手 | 対戦相手とイベント | 国 | 日付 | 大会 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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WIN
ムエタイ
ユナニマス判定
ユナニマス判定
3R (3:00)
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ムエタイ |
ユナニマス判定
3R (3:00)
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3R (3:00) |
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ジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリータイ
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タイ |
ONE Friday Fights 137: タワンチャイ vs. リウ |
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WIN
ムエタイ
ユナニマス判定
ユナニマス判定
3R (3:00)
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ムエタイ |
ユナニマス判定
3R (3:00)
|
3R (3:00) |
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スイ・リン・テートミャンマー
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ミャンマー |
ONE Friday Fights 126 |
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LOSS
キックボクシング
ユナニマス判定
ユナニマス判定
5R (3:00)
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キックボクシング |
ユナニマス判定
5R (3:00)
|
5R (3:00) |
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ジョナサン・ディベライタリア / カナダ
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イタリア / カナダ |
ONE 172: 武尊 VS ロッタン |
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WIN
キックボクシング
ユナニマス判定
ユナニマス判定
3R (3:00)
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キックボクシング |
ユナニマス判定
3R (3:00)
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3R (3:00) |
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ジャン・ペイメン中国
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中国 |
ONE 169: Malykhin vs. Reug Reug |
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WIN
ムエタイ
ノックアウト
KO
1R (1:22)
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ムエタイ |
ノックアウト
1R (1:22)
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1R (1:22) |
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アクラム・ハミディアルジェリア / フランス
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アルジェリア / フランス |
ONE Friday Fights 81: Superbon vs. Nattawut |
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LOSS
ムエタイ
ノックアウト
KO
2R (2:10)
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ムエタイ |
ノックアウト
2R (2:10)
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2R (2:10) |
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プラジャンチャイ・PK・センチャイタイ
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タイ |
ONE Friday Fights 22 |
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