“Left Meteorite”クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ

“左の隕石（Left Meteorite）”の異名を持つクラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイは、タイ東北部イサーン地方の貧しい農村で育った、叩き上げのムエタイファイターだ。米農家の家庭に生まれ、5人兄弟の一人として育った彼が初めてムエタイに触れたのは、地元の寺院で開かれた祭りだった。

同じ村の少年が試合をする姿を目にしたことでムエタイに魅了され、父親を説得して小さなジムでトレーニングを開始。わずか1カ月後、8歳にしてすでにリングに上がり、実戦経験を積み始めた。

その後の成長は目覚ましく、20歳になる頃にはすでに75試合以上を経験。国内王者に輝き、タイ・スポーツ記者協会の年間最優秀選手賞を受賞。さらに、名門ルンピニー・スタジアムで2階級制覇のムエタイ世界王者となり、タイ国内最高峰の実績を積み上げた。

クラップダムの代名詞は、爆発的な威力を誇る左ストレート。バンコクのチャンネル7スタジアムで数々のKO勝利を重ねたことで、「Left Meteorite（左の隕石）」のニックネームが定着した。

ONE Championshipでは、ノンオー・ハマやムアンタイ・PK・センチャイといったトップ選手とも対戦経験を持ち、すでに世界レベルでの実績を証明している。年齢以上のキャリアと経験を誇り、常にKOの可能性を秘めたアグレッシブかつファンを沸かせるスタイルが大きな魅力だ。

ストライキング界屈指のダイナミックな才能の一人として、クラップダムは今なお進化を続け、ONEのリングで存在感を放ち続けている。