ONEに“狂犬”参戦!森本義久「俺が第1試合とか、逆に燃えるものがある」
7月12日(金)にマレーシアのクアラルンプールで開催される「ONE: MASTERS OF DESTINY」 でONEデビューを果たす、森本“狂犬”義久。ギラギラしたキャラクターと卓越した打撃センスで人気・実力共にRISEのトップを走り続ける“狂犬”が、ONEチャンピオンシップに殴り込みを仕掛ける。
対戦相手は、オーストラリアのジョシュ・トナーだ。K-1でもタイトルを獲った実績があり、実力は間違いない。試合を10日後に控え、森本は本拠地であるBRING IT ONパラエストラAKKで追い込み練習の真っ最中。試合を目前に控えた心境を聞いた。
―今回がONE初参戦になります。ONEの印象と契約が決まったときの気持ちを教えてください。
「国際的で大きな団体だけど、チャンスの間口は広いっていう印象かな。夢があるよね。特に、キックボクシングやムエタイでは確実に世界最高の舞台だから、参戦できて嬉しいです。試合が決まった時は、とにかくワクワクした」
―今回が海外で初めての試合になります。
「超楽しみ。これに尽きる。マレーシアについて調べたりしているし、海外の試合だからと不安はありません。楽しみの方が大きい」
―試合はオープンフィンガーグローブを使用するとのことですが。
「そりゃもちろん、慣れているキックボクシングのグローブの方がしっくりは来ます。でも、オープンフィンガーグローブでどうかって聞かれて、断るのは嫌ですね。ナメられたら終わりだから。売られた喧嘩を買うのと同じで、ここは引けないですね」
―対戦相手のジョシュ・トナー選手の印象は。
「トガッた部分はない。しかし、平均点は高い選手。特にスタミナとハートが強いと思います。まあ、それは俺も負けません。所属ジムであるBRING IT ONパラエストラAKKの大池(正昭)会長や、同僚の直樹(RISEライト級)と話し合って作戦を練っています。練習は順調。だけど、試合が1試合目なんですよね。初参戦だから仕方ないかもしれなけど、正直、悔しい。でもね、こういうのって逆に燃えるわけです。ナメられたら、やりかえす精神で絶対良い勝ち方しますよ」
―ONEでの目標を教えてください。
「キックボクシングフライ級の世界タイトルを獲る。これしかない。現王者のペットダムを倒して、絶対に世界王者になりたい。世界一の風景をこの眼で見るまで突っ走るのみです」
―最後にファンに向けて一言お願いします。
「日本のファンの方たちのほとんどは、日本人選手が豪快に勝つところが観たくて観戦してるわけですよね。だったら、損はさせないから、俺の試合を観て欲しい。そして、猛烈アピールして、10月の日本大会も出る!“森本抜きで日本大会はできない”って言わせたいですね」
ギラギラしている男の、真っ直ぐで純粋な瞳が捉えるのは、世界最強の証であるONEのベルトだ。アジアの強豪選手がひしめき合うONEスーパーシリーズに、“狂犬”の拳が炸裂する。