7月12日マレーシア大会でアンジェラ・リーがストロー級のままONE戦線に復帰!
7月12日にマレーシアで開催される「ONE: MASTER OF DESTINY」にアンジェラ·リーが参戦する。アンジェラは、今年3月に東京·両国国技館で開催されたONE初の日本大会で、一階級上のストロー級で王者ション·ジンナンとのタイトルマッチに挑み、プロキャリアで初の敗北を喫した。マレーシア大会では、ONE女子アトム級のベルトを保持したまま、再びストロー級での試合に臨む。
ONEで破竹の9連勝を果たしたあとの華々しい挑戦だった。しかし、失敗に終わったいまも、アンジェラがそれを恥じることはない。復帰戦もまたストロー級であり、相手はブラジリアン柔術の世界王者であるミッシェル·ニコリニだ。
ミッシェル·ニコリニにアンジェラが勝てるかどうかは神のみぞ知る。しかし、アンジェラには、確固たるプランと自信があるようだ。
―思ったより早い復帰になりました。
「試合が決まって嬉しい。日本で負けたからといって休む気なんて無かったわ。ひとまずストロー級で試合をするけれど、年内に女子アトム級のベルトは防衛したいと思っているの。相手が誰であってもね」
―早い復帰にこだわった理由は何ですか?
「ジンナンには負けたけど、正直ダメージは無かったの。最後の試合が敗戦じゃ良くないから、早く勝って厄除けしたくてね」
―対戦相手のミッシェル·ニコリニはブラジリアン柔術の使い手です。
「楽しみにしてる。彼女がONEに参戦したときから、いつか闘うことになるだろうと思っていたわ」
―ニコリニは前回の試合で、ティファニー·テオに敗れています。その試合は参考になりますか。
「テオの実力もあるけど、コーチ陣が立てた作戦が良かったというのもあると思う。ニコリニは素晴らしい選手だけど、総合格闘技に慣らす時間があまりなかったんじゃないかしら。私のチームも、ニコリニ対策はしっかりしているし、準備もできてる。あとは、総合格闘技というルールのなかで、倒すだけ。テオがしたのとは違うアプローチで行く予定だけど、倒すのに3ラウンドすべてを費やさなくて済むようにしたいわ」
―グラウンドの展開に持ち込まれることも想定していますか?
「ええ。でも、何もさせない自信はある。寝た場合は、彼女の得意なところで勝負をさせないようにしたい。自分の得意なところにも持ち込みたい。相手に勝つというよりは、闘いそのものに勝つ…それが大事だと思う」
―アンジェラ選手といえばTKOです。
「もちろん、それは狙いたいし、TKOも良いけどクリーンヒットさせたKOも素晴らしい。試合では何が起こるか分からないものだし、そういった結末だってあり得ると思う。とにかく、まだまだ自分には伸びしろがあると思っているし、どんどん吸収して強くなりたい。さらに完全な選手を目指してる」
―ション·ジンナンとのタイトルマッチで得たものは何でしょうか。
「もちろん連勝記録に傷をつけたくなかったし、できれば勝ちたかった。でも、敗戦から学ぶこともとても大きい。敗れたことで、また自分を見つめ直す機会ができたし、ジムのスタッフや家族と反省点をあぶり出して、さらに自分を磨く糧にしているの。ストロー級のタイトルマッチに挑戦したことは、後悔なんてしてないよ。むしろ、誇りに思ってる」