ガダーシャン・マンガット「インド人初の世界王者になってみせる」
7月12日(金)マレーシアのクアラルンプールで開催される「ONE: MASTERS OF DESTINY」に出場するガダーシャン·マンガット。その瞳は、夢と希望に燃えている。
この大会で、アブロ·フェルナンデスと対戦するマンガットだが、勝てば世界の舞台で大きなインパクトを与えられる―。そう、確信している。
32歳のマンガットだが、ONEデビューは昨年3月のことだ。元ONEバンタム級王者のトニ·タウルを相手にTKOで爆発的な勝利を飾った。インドでは、軽量級国内最強の選手と知られるようになり、一躍注目を浴びた。
「最初の試合で元王者と戦えた。しかも、元ONEフライ級世界王者のゲヘ·エウスタキーノを倒している男だ。ONEでの闘いは厳しいが、インドの国のためにも、私は常に結果を出していきたいと思っている」
マンガットは、次の試合で、もっと注目されるということを自覚している。そして、そこで活躍することが、同じインド人の若手選手のために道を開くことに繋がると分かっている。
13億を超える人口を擁するインド。既に格闘技の世界で成功した選手もいる。そういった選手たちがかつてそうだったように、マンガットもまた自身の活躍を触媒にして、インドの格闘技界を盛り上げようとしているのだ。
「対戦相手が誰であっても試合をしたいと思っている。インド人の子どもは、親に会計士や弁護士、医者になるように勧められるが、私が歩んできた道は、それらよりもずっとパワーがいるものだった。私は、インド人初の世界王者になると決めた。私がそうなることで、後に続く選手が出てくるはずだ」
プロ通算で7勝1敗のアブロ·フェルナンデスが強敵であることは明らかだ。彼は母国インドネシアでタイトルも獲得している。7勝の内訳は3KOと3つの一本勝ち、そして、わずか1回の判定勝ちだ。しかし、マンガットは、十分な準備をして闘いに備えている。
「フェルナンデスはバランスの取れたオールラウンダーだ。スピードもパワーもある選手だが、こちらには作戦がある。私の長所は頭脳だと思っている」
最後に、マンガットはこう締めくくった。
「強い相手と闘えるのをずっと待っていた。新しい歴史を築くためにも必ず勝つ」