“ジャパニーズ・ビースト”手塚裕之

“ジャパニーズ・ビースト”の異名を持つ手塚裕之は、圧倒的なパワーとフィニッシュ力を誇る日本人ファイターだ。農業を営む家庭に生まれ、現在も格闘家として活動する傍らで家業を手伝い続けている。

学生時代にキックボクシングを2年間経験したが、思うような結果を残せなかった。しかし格闘技への情熱は消えることなく、総合格闘家としての夢を叶えるために単身渡米。アメリカでは名選手チェール・ソネンのもとでトレーニングを積み、アマチュアとして北米の大会で経験を重ねた。

約2年の滞在を経て日本に帰国すると、2015年にプロデビューを果たす。その後、得意の打撃とグラウンドパウンドを武器に勝利を重ね、2019年にはパンクラス・ウェルター級世界王座を獲得。力強いパンチと鋭いサブミッションを併せ持つそのスタイルは、常に観客を沸かせてきた。

ONE Championship参戦後もその勢いは衰えず、数々の強豪との戦いを通じて存在感を示している。鍛え抜かれた肉体と闘志を武器に、手塚裕之は今日も“日本の野獣”として世界の舞台に挑み続けている。